日本では富裕層向けに、プレミア口座のみの口座開設が可能であったHSBC 香港上海銀行であるが、世界におけるHSBCグループの再編の一環として日本におけるサービスを年内で中止する事となった。各店舗での営業は7月末日迄、インターネットバンキングの利用は年内迄となっている。

  HSBCは本社をイギリスとし世界88カ国に1万店以上の支店を持つ。 その店舗数はシティグループの2倍近くに登っている。“The world’s local bank”(世界の現地銀行)のキャッチコピーどおり、世界中いたるところにATMがあり、非常に利便性が良い。エリア別収益割合は香港の22%、ついでイギリスが20%となっている。また、中華人民共和国への投資も活発に行っている。

  この様に利便性が高く、またアジアへの投資戦略を持つ優良銀行を利用しない手は言うまでもない。それを裏付けるように日本撤退を機にプレミア口座をHSBC香港に移管する手続きが後を絶たないようである。インターネットで世界中の様々な投資商品に簡単に投資できるのも魅力である。

  しかしながら現状HSBC香港では、とりわけ10万香港ドル(約10万円)から口座開設が可能であるスマートバンテージ口座において、口座開設後には全くなにも運用しない日本人が大多数存在している。

  此度のHSBCの日本撤退の理由は複数あるが、大きな要因はとしては、本来の投資銀行であるHSBCからすれば、口座を創っても、お金を預けっ放しで他国のクライアントと異なり、なんの運用もしない日本人マーケットに店舗を構えていても意味が無いということが本音であろう。

  HSBC香港は、海外投資をするにあたっては、その拠点となり得る利便性の高い銀行であるので、口座開設後は積極的に投資などの目的に応じて、活用しなくては何の意味も持たないものであると言える。