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帝王切開5人に1人時代の民間の医療保険。

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 お知らせ・・・今日発売の産経新聞出版社「ネットマネー」に出ています。

「帝王切開」とは、自然分娩が困難だとの判断から、腹壁と子宮を切開して外科的に赤ちゃんをとり出す出産法のことです。

 わが国の分娩に占める帝王切開の比率は、1984年には7.3%だったのが、2009年には18.4%。いまや5人に1人は帝王切開で赤ちゃんを産む時代になっています。

 背景はさまざまあるようですが、初産の高齢化による出産リスクの上昇、帝王切開を希望する母親の増加、自然分娩で予期せぬ事態を避けたい医療者側の思惑などのようですね。

 また、麻酔などの医療技術の進歩によって帝王切開の安全性が高まったことも理由のひとつだと言われています。

 さて、そんななか、民間の医療保険でどう備えるか????

 ご存知のように、自然分娩は病気ではありませんから、公的医療保険(健康保険)も利きませんし、入院しても民間の医療保険で「入院給付金」は支払われません。

 しかし、帝王切開は異常分娩です。したがって公的医療保険(健康保険)が適用されます。医療費の自己負担は3割ですむのです。
 また、健康保険の「高額療養費制度」を受けることができます。つまり、1ヶ月間に医療費の自己負担が約8万円を超えるときは、超えた金額を支払わなくてよくなるのです。

 民間の医療保険も、帝王切開の場合は「入院給付金」・「手術給付金」の支払いの対象となります。

 ただ、妊娠が発覚してから医療保険に加入しようとしても、保険会社から断られてNGというケースがあります。
 というのも、妊婦は、そうでない人よりもリスクが高いから。
 仮に申し込みができたとしても「今回の妊娠については保障されません」と言われます。

 医療保険に加入できなければ、帝王切開になったとしても保障を受けることはできません。

「しかたがない。今回はあきらめて、子どもが生まれてから加入しよう。第2子に備えて」

 確かに、出産後は医療保険に加入することができます。

 しかし、一度帝王切開の経験があると、加入できたとしても部位不担保(体の特定の部位に対して保障されない)条件がつけられてしまいます。
 つまり、再度帝王切開になっても、やはり保障は受けられないのです。

 結論!!
 女性は、妊娠する前の健康なときに、医療保険に加入しておいたほうがいいのです。

 結婚してからでは遅すぎます。

 近年は、「できちゃった婚」が普通ですから。

《中村 宏》
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中村 宏

中村 宏

株式会社 ワーク・ワークス 代表取締役社長 山口県生まれ。大阪市立大学経済学部卒業後、 株式会社ベネッセコーポレーションに勤務。2003年にファイナンシャルプランナーとして独立し、 FPオフィス ワーク・ワークス を設立。「お客様の『お金の心配』を解消し、自信と希望にかえる!」をモットーに、個人相談、セミナー講師、雑誌取材、執筆・寄稿等を行っています。 個人相談件数は1,000件超。 無料のメールマガジン『生活マネー ミニ講座』(平日毎日)配信中。 登録はこちら → http://www.mag2.com/m/0000113875.html ・ファイナンシャル・プランナー(CFP(R)) ・住宅ローンアドバイザー 寄稿者にメッセージを送る

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