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保険から貯蓄へ 貯蓄から投資へ 11 医療保険の本当の意味

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医療保険の使い方

よくあの保険はよくない、この保険はいいなどの
話を雑誌で見ます。基本的に悪い保険はないと思っています。
ただ、ライフステージが変われば合う合わないは存在します。

おなじ論議で医療保険不要論も見ます。
では住宅購入してまもない家族だったらどうでしょうか。

わたしの父親が白血病で入院したときに月に100万円以上の
請求がきました。個室に入院する父はいつも経済的な面を
心配して大部屋でいいよと言っていました。

その父の白血病の闘病生活は4ヶ月半続きました。
それを1日3000円の医療保険と高額療養費,傷病手当金
で乗り切った経験で言えば、助かったが本音です。

辛かったのは病院代もそうですが、住宅ローンの支払いと収入減です。
がんでの長期闘病生活はトリプルパンチとの戦いです。
我が家にとっても大ピンチでした。

保険の本質は起こる可能性は低いけど、起こった時に
家計に甚大な苦痛をもたらすものを保障することです。

そう言う意味では、短期入院化している現在、1日いくらの
医療保険の加入の意義は低下しています。

しかし、住宅を購入し頭金を出して貯蓄が減少した家族には
病気で入院した時もそうですが、がんで我が家と同じ状況
だった時、保険を適切に組み合わせてピンチを脱するとき
では医療保険+がん保険は有効です。

例えば一時金200万円のがん保険と1日5000円の
医療保険の組み合わせなら35歳のかたで月に5000円程度
の保険料で済みます。

これから支払い負担は少ないですし、医療保険とがん保険で
1日いくらの保障をダブって負担することもありません。
また病院代と住宅ローン、収入減は賄えそうです。

こういうがん保険が発売された意味は大きいです。
注意することは、月の支払いが高額にならないように
することです。

医療保険が必要などうかの論議に意味はありません。
個々の貯蓄額や勤務先の福利厚生などによって違うからです。
自分には必要かどうかの判断ができることが大事です。

それぞれの立場や状況に応じて保険の使い方はかわります。
不要かどうかは自分の状況を考慮して決めてください。
わからなければご相談ください。

《永野 修》
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永野 修

永野 修

株式会社FPフェアトレード・ジャパン 代表取締役 熊本で自分年金作りFP(ファイナンシャルプランナー)をしています。 法政大学を卒業後クレジット会社に入社、父をがん(白血病)で亡くし保険への疑問が大きくなりました我が家は生命保険はなし、医療保険1日3000円タイプしか加入していませんでした。これを機に本当のことだけ言えばいいのでは??と考えてFP(ファイナンシャルプランナー)を目指すことになります。外資系損害保険会社を経て市役所の奨学金部署に携わり、開業して現在に至ります。 寄稿者にメッセージを送る

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