雇用保険は、「仕事を失ったときに受け取るもの」というイメージが大きいかと思います。ほとんどの人は、いわゆる失業手当を思い浮かべるのではないでしょうか。もちろん、失業時における収入の大きな柱として、失業手当は欠かすことができません。しかし、失業給付を受け取れる期間が過ぎてしまったり、そもそも、失業手当の対象とはなっていない自営業者は、雇用保険の恩恵を受けることができないのでしょうか。

  いいえ、実は雇用保険には、ほかにもたくさんの給付の種類があるのです。雇用情勢の厳しい中、こうした制度を上手に活用することで、再就職に役立てることが可能です。

  厚生労働省が平成23年から行っている「求職者支援制度」。これは、雇用保険を受給できない失業者の人に対して、無料の職業訓練(求職者支援訓練)を実施する制度。国が就職を実現するために、バックアップしてくれるものです。とはいえ、誰でも受けられるというわけではありません。本人の収入のほか、世帯の収入や資産の要件など、一定の支給要件を満たす必要があります。

  この制度を利用すると、「求職者支援訓練」または「公共職業訓練」を受講することができます。訓練というとお堅いイメージがありますが、パソコン事務の基礎からプログラマー、経理事務、ファイナンシャル・プランナー、ホームヘルパー、ネイリストやウエディングプランナーなど盛りだくさん。なんといっても、受講料が無料なのは魅力的です。

  さらに、(1)本人の収入が月8万円以下 (2)世帯の収入が月25万円以下(年300万円以下)、世帯全体の金融資産が300万円以下の方など、一定の要件を満たすと 、 職業訓練受講手当として、1ヵ月10万円を受けることができます。

  訓練を受けるための窓口は、ハローワーク。まずは、求職の申込みが必要となります。さらに、職業相談を受けて、適切な訓練コースを選びましょう。無料で勉強ができて、さらに生活費も受け取れるというお得な制度を活用して、キャリアアップを目指していきましょう。