国民年金の上乗せ年金として個人事業主が「自分年金」を作ることができる仕組みは「付加年金」のほかにもあります。
 本日ご紹介するのは「国民年金基金」。

 国民年金基金も、国民年金と同じように、加入できるのは20歳から60歳未満の人。

 この仕組みは、確定給付型の年金で、老後に受け取れる給付金が掛金を支払う段階で決まっているため、安全確実、リスクのない年金です。

 毎月の掛金は、自分が選択した給付の型、加入口数、加入時の年齢や性別によって決まります。

 上限が設けられており、月額68,000円まで。
 1年間で最高816,000円になります。

 口数単位で掛金額を変更することはできますが、一度加入したら、任意に脱退することはできません。会社員などになったときには、資格をなくしますが、それまで貯まったお金を引き出すこともできません。お金は、ずっとプールされ、将来、年をとってから年金として支払われることになります。

 また、「付加年金」と同時に加入することはできないので、国民年金基金に入るときには「付加年金」をやめる必要があります。

 支払った掛金は、1.75%の予定利率で運用されます。
 1.75%というと高そうですが、かつては5~6%台だったことを思うと相当低い。加入時の予定利率がずっと固定されるため、今後世の中の金利が上昇しても運用利回りは変わりません。

 したがって、インフレには弱い。
 利回り的には、あまり魅力がないと言わざるを得ません。

 しかし、メリットは、掛金が全額所得控除の対象になり、所得税と住民税が軽減されることです。

 たとえば、課税所得金額が400万円くらいで国民年金基金の掛金が年額30万円の場合には、所得税・住民税合わせて約9万円が軽減されます。

 つまりは、実質の掛金額が21万円になるということです。

 儲かっている自営業者の方にとって、目先の税金が軽減される恩恵は大きいのではないでしょうか?

 予定利率が低くても、上記の例では、30万円支払って、9万円トクになるワケですから、30%のメリットがあると考えることができます。
 トクした9万円を税金を払ったつもりで貯蓄しておけば、これも財産形成に役立ちます。

 くれぐれも注意したいのは、年を取るまで換金できないこと。ふつうの貯蓄感覚で加入すると、お金があるのにお金が使えない状況に陥ります。

 加入に関しては、「国民年金基金」にお問い合わせを……。