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セクション2-3 ファンドの投資スタイル・戦略について その2

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  先週はファンドの戦略や投資スタイルの違いについてお話ししましたが、今日はそのスタイルの選び方の注意点についてお話ししたいと思います。

「投資スタイルのリスクについて」

  ⇒ファンドマネージャーの運用方法は、もしかすると直近のリターンは高いがとても投機的な戦略である。もしくはボラティリティが高すぎる。

  ⇒投資家がそのファンドが何を対象にして投資をしているか知らない。

  ⇒ファンドのリターンやリスクの概略が運用中に変更されていたり、投資目的やリスクの取り方などが自分の考えにフィットしていない。

例:投資スタイルに当てはまらないのに、何故か「アップル社」の株式を保有しているファンド。

<参照:モーニングスター>

  ⇒投資スタイルが「配当集中型ファンド」であるにも関わらず、ここ最近「配当を全くしていないアップル社」を保有しているファンドが40もある。

  ⇒投資スタイルが「中小企業銘柄ファンド」であるにも関わらず、「超大型企業のアップル社」を保有しているファンドが50もある。

  ⇒投資スタイルが「高利回り債ファンド」なのに、「債券を発行していないアップル社」の株式を保有しているファンドが1つある。

「ビッグプロモーション」に気をつける。

  ファンドハウスは資金を集めるために、新しいアイデアや流行にのったファンドを設立することがあります。そのようなファンドに投資する時は、なぜそのファンドが設立されたのか?について考える必要があります。

  ⇒市場主導なのか?

  ⇒ファンドマネージャー/投資戦略主導なのか?

  ⇒投資する理屈に適っているかどうか?

  過熱したファンドの失敗例でいえば、2007年ごろに設立され流行った中国のIPOファンドですね。


  IPO株は必ず上がると信じて資金はたくさん集まりましたがIPO株であれば必ず上昇するというのは間違いだということを再認識させてくれたファンドでもあります。それにいつ、どの程度IPOするかどうかなんて分かりませんしね。

  基本的にファンドを選択する場合は、設立直後のものを選択するのではなく、実績が最低でも2-3年あるものを選ぶ方が無難だとおもいます。

  次回は、ファンドを調べる際に誰もが使うモーニングスターというサイトについてお話しいたします。

《大竹 誠》
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大竹 誠

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香港IFA 私は香港が英国から中国へ返還15周年をした7/1より香港でファイナンシャルアドバイザーという仕事をしております。以前は日本で行っていたのですが、物足りず、とうとう香港まで飛び出してしまいました。ファイナンシャルアドバイザーとはようするにお客様への投資に関するアドバイスをさせていただいております。 寄稿者にメッセージを送る

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