自民党政権に変わり、安倍総裁の提唱する経済成長政策(いわゆるアベノミクス)への期待から円安株高が止まりません。

  エコノミストは様々な面からその原因を論じていますが、私は「コンドラチェフの波」という一見非合理な経済論から、今回のアベノミクスの動きが「本物」ではないかと考えています。

【コンドラチェフの波】

資源、技術革新、マネー、戦争、という四つの要因により発生する、50年から60年単位で発生する好不況の経済循環のこと。

個々の波の重要な特性は、好況期には好景気の年が優位を占め、「景気後退の年の抜きん出た突出」と名付けられた下り坂の局面には、基礎的発明と呼ばれる重要な発見や発明の大多数がなされる。

(一部Wikipediaより抜粋)

  つまり、コンドラチェフの波とは「経済は50年から60年周期で好不況を繰り返す現象」のことです。

  コンドラチェフはソ連の経済学者ですが、彼の主張は「社会主義の永遠」を信じていたソ連政府にとっては面白くないものであり、1938年に粛清されました。しかしその後、その理論はシュンペーターという超大物によって「景気循環論」というモデルに編纂されていきました。

  実際、ある種運命論的な匂いのする「コンドラチェフの波」は、本流の経済学から見れば異端的な内容なのではないかと思います。しかし、この「非合理」な定理が、少なくとも過去の歴史においては当たっているのです。

  さて、このコンドラチェフの波を日本に当てはめた場合どうなのでしょうか?

  第二次世界大戦後、高度成長に入った1955年あたりをスタートと考えると、その頂点は約30年後の1985年から1990年あたり(バブル絶頂期)になります。すると、そこから20年後(スタートから50年後)は2010年という事になり、コンドラチェフの波でいうところの「1サイクル」が終わりを迎えようとしているあたりであると想定されます。

  実際、景気循環と密接な関係があるコンドラチェフの波ですから、株価や長期金利などのチャートなどとも相関が認められるようです。

  そういった意味で、絶好調のアベノミクスが、コンドラチェフの波の好期の入り口に重なっているという事実が、今後より一層期待できる要素なのではと感じています。

  何より、「失われた20年」と呼ばれ自信を失った日本人にとって、明るい希望を持てる時代に立ち会えそうな事が何より素晴らしい事だと思います。