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『景気』の正体と経済・家計にも存在する『囚人のジレンマ』

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『景気』の正体と経済・家計にも存在する『囚人のジレンマ』

『景気』というものの正体

  景気は『雰囲気』だけで成り立っていると言っても過言ではないと、私の持論としてどんなセミナーにおいても申し上げていることですが、雰囲気さえ変われば実質的に何も変わらなくても、景気は変化してしまうと言うことです。そこが景気・経済は生き物であって生物であると言うことに繋がってきます。

  雰囲気だけならば、雰囲気をよくするためのことだけをしていれば良いではないか?と言うことになるのですが、これが非常に厄介なことでして景気経済だけならば、雰囲気だけを良くすれば良いのでしょうけれども、そこに介在しているのが人間。人間には非常に厄介な感情と言うモノを持ち合わせているわけです。

  非常に雰囲気のよい会合等において、たった一人の行動のために、その場の雰囲気を最悪にされた経験はあなたにはありませんか?景気なんてものは、空気を読めない人間が少数いるだけでぶち壊しにされてしまうほどやわではないのでしょうが、それに近いものがあります。

経済・家計にも存在する<囚人のジレンマ>

  囚人のジレンマと言う言葉を聞いたことがありますか?簡単に内容をお話すれば、共犯者囚人A・Bがいます。その二人を別々の部屋に入れ、自供を求めます。そのとき囚人A・Bに言う言葉が「お前らのどちらかが先に自供すれば、その時点で先に供述した奴は無罪にしてやる。だが、相手は懲役10年だ。だが、お前らが二人とも自供したときには5年の懲役だ。仮に二人共が黙秘をしたときには2年の懲役にする」と言われたときの囚人の心境が囚人のジレンマです。

  別々の個室に入れられ、先に自供できれば釈放ではあるもの、後になったときには二人とも自供で5年。だが、相手が黙秘をするのならば自分は黙秘か自供することで懲役年数が短くなる。だが、相手が自供を始めてしまえば10年の懲役か5年の懲役しか選択肢がない…もしあなたがこのような状況になったときに、どれを選択しますか?


  例えを囚人のジレンマにしましたが、これは経済の中でも言えることなのです。価格競争に陥ったときの経営者の心理はどうなるでしょう?利益を減らしても商品を売り続ける選択肢をしたときには、今の言葉で申し上げればコモディティ化の道が待っています。ここには雰囲気もあいまって、同業他社が価格の引き下げをしているから、当社も利益を削って企業努力で価格を下げて販売を伸ばすぞ!となったときには今の日本経済と同じことになります。

  そして、これの逆パターンがあなたの家計には存在しませんか?ご近所や親戚との見栄の張り合い…

  人間は感情動物です。感情をコントロールできるようになると、無駄なこと・不利なことが見えてきて、これまでの生活の景色が変わることが多々あります。

《中村 毅》
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中村 毅

中村 毅

けせらせらファイナンシャルプランナー事務所 金融資産運用アドバイザー たった一度切りの人生、楽しく生きないと!FP面menが語る、現場の声をお伝え。ファイナンシャルプランナーが毎週最新記事を配信する有料メールマガジン。現場の声は現場にいる人間しか解らない。その現場の声を毎週お届けしています。 寄稿者にメッセージを送る

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