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保険代理店の仕組み(手数料ランク)を理解して無駄のない保険に入ろう

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  みなさん、生命保険はどこで入っていますか?ひと昔前は、“国内生保”と呼ばれる、日本社の保険会社の営業員女性から入るのが当たり前でしたよね。でも、今年の年始のNHKニュースで取り上げられましたが。今後は、保険ショップを代表とする、生命保険だけでも10社以上取扱う「保険代理店」が主流となる傾向にあります。たくさんの商品から選べるのは、保険に入る側にとっては非常にメリットです。

  では、品揃えの多い保険代理店から入れば安心なのでしょうか?

  残念ながら、そうとも言い切れません。その保険代理店の方針によるといわざるをえません。というのも。保険代理店の仕組みが、「中立的なアドバイス」を邪魔する場合があるからです。

  保険代理店は、実は、取扱う保険会社の数が多いほど、「中立的なアドバイス」を諦めたくなります。保険代理店の収入は、保険が売れた際の保険会社からの手数料です。たとえば、保険会社A社の保険とB社の保険が売れたら、A社、B社それぞれから手数料が入ります。

  そして、その手数料の額は、全く同じ内容の保険でも、保険代理店によって異なる場合があります。各保険会社ごとに決まっている「手数料ランク」によって決まるからです。この「手数料ランク」は、A社ならA社の保険をたくさん売る代理店の方が、あまり売らない代理店より良くなる、となっている場合がほとんどです。

  ということは、保険代理店の気持ちとしては

・最上位の手数料ランクをもらえそうな保険会社に集中して売りたい

・手数料ランクが低い会社の保険は売りたくない


  と考えたくなります。

  さらに、手数料ランクを維持するには、数ヶ月に一度の「査定」をクリアしなければなりません。査定期間中にその会社の保険がどのくらい売れたかで、次の査定までの手数料ランクが決まります。

  そうなりますと、保険代理店としては、

・査定期間内にその会社の保険を一定の量売らなければ、手数料ランクが下がってしまう!

  と切羽詰まる気持ちも出てきます。

  誰から保険に入ればいいかというと、このような保険代理店の気持ちより、お客様を優先している代理店から入ることが一番です。それを見極めるために、いくつかの保険代理店に行くことをお勧めします。そして、違う提案が出てきたときに、その理由をきちんと聞いてみてください。

  いくつもの保険代理店に行っている時間がない!という方は、もちろん、ファイナンシャルプランナーに相談する手はあります。ただし、保険販売をしているファイナンシャルプランナーには、上記の保険代理店と同じ葛藤のある人もいますのでご注意を。

  あとは、保険代理店などの中には、年齢や性別などの条件を入れると、機械的に保険料の安い順などで検索できるシステムを入れているところもあります。この検索結果はお客様に見せてはいけないことになっていますが。このようなシステムを入れていること自体、安心材料の1つにはなりますよね。

  無駄のない保険に入るコツは、究極には“人を見る目”を養うことかもしれませんね。

《松本 喜子》
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松本 喜子

松本 喜子

はなFP事務所代表 ファイナンシャルプランナー(CFP®、1級FP技能士) 保険などの商品を販売しない珍しいファイナンシャルプランナー。保険会社FP部門で数百人から家計相談を受け、引続き独立FP会社で経験を積む。2010年には娘を出産し、専業主婦と子育てを経験。子育てを通して人生設計の大切さを再確認し、現在は「みんなを笑顔に!」をモットーに、個別相談、講師、コラムの執筆など、FPとして独立して活躍中。 寄稿者にメッセージを送る

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