皆さん、こんにちは!国際フィナンシャルコンサルタントの荒川雄一です。さて、海外には、様々な金融商品がありますが、今回は債券型ファンドで、償還時(満期時)に大手金融機関の元本保証が“90%”ついた商品を、取り上げてみたいと思います。

  まず、このファンドは債券型とはなっていますが、中身はヘッジファンドで運用を行う仕組みです。

  一口にヘッジファンドといっても、その運用手法には様々なものがあります。当ファンドの場合は、最近注目度の高い“マネージド・フューチャーズ手法”を用いています。“マネージド・フューチャーズ手法”とは、商品、株式、債券、為替など幅広いマーケットにおいて、主に先物取引を用いて運用を行う手法のことです。

  今回のファンドの特徴は、この手法を用いたファンド1本ではなく、9種類のヘッジファンドに分散を行っているところです。これによって、1つのファンドが低下する局面においても、他のファンドで補完できる関係を目指し、いわゆる「分散投資」を行っているわけです。

  また、償還時には、外国の大手金融機関が、元本の90%まで保証する仕組みとなっていることから、高収益を狙いつつ、損失を限定させることができる商品と言うことができるでしょう。

  ファンド選定については、当該大手金融機関が、機関投資家しか購入できない優良ファンドの中から、厳選しています。これらのファンドの運用総資産額は合計で、150億ドル(約1兆4100億円)にも上ります。

  同ファンドを、2005年から2012年7月まで運用した場合のシミュレーション結果によれば、年平均の収益率と変動性(標準偏差)は、以下のようになっています。

年間収益率   25.95%
標準偏差    9.90%
シャープレシオ 2.27

  シミュレーションではありますが、非常に良好なパフォーマンスを残していますね。

  また、当ファンドの運用期間(満期)は「6年」ですが、無事満期を迎えた場合は、満期時の時価に対して、さらに“4%”のボーナスが支給される仕組みとなっています。

  反面、運用結果が芳しくなかった場合も、見ておく必要があります。運用期間中“14%のマイナス”となって時点で、運用はストップされます。従って、この場合には、満期時に元本の90%が償還されることとなるわけです。

  さて、通常、個人では投資できない“機関投資家向けの複数のヘッジファンド”で、「分散投資」を行うことができるという点が、何と言ってもこのファンドの特徴と言えるでしょう。“リスクを限定して収益を狙いたい投資家”には、面白いファンドではないかと思います。

  世界には、投資家の“ニーズ”に合わせて、日本では見ることのできない様々な金融商品が存在します。これからも、適宜ご紹介していきたいと思います。