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がん保険の新規加入は「診断給付金」か「通院治療対応」を重視すべき

保険 生命・医療保険

時代や医療の変化に併せてがん保険もメンテナンスが必要

  「かつらとか、、、、結構お金がかかるんですよね、、、、、」 先日、がんと診断された女性とお話をする機会がありました。

  これから、通院しつつ抗がん剤で治療をし、がんを小さくしておいて半年後に手術。その際は3~4日の入院。ひと昔前のがん保険は、診断されたときの診断給付金と入院給付金、手術給付金をメインとしたものが多く、通院の抗がん剤治療にしっかり対応したものはありませんでした。通院給付金といっても、「入院したあとの通院」に限定されているものでした。

  「診断給付金はまとまって給付され、何にでも使えるのでいいのですが。最初はずっと通院治療。半年後の入院も、入院日数が短いので、入院給付金は役に立ちません」

  がんの主な治療法は「手術」「放射線」「抗がん剤」の3つ。抗がん剤の治療を受ける患者は4割に昇ると言います。

  かつては入院をして抗がん剤治療を受けるケースが多かったのですが、近年はその副作用に対する治療技術が進歩して、入院を伴わず、通院治療で抗がん剤を、という人が増えてきています。外来での抗がん剤治療の実施は、2011年に14万1千件。2005年の6倍なんだそうです。

  「3週間に1度、抗がん剤治療を受けます」

  がん治療の進化に対応して、通院による抗がん剤治療に対応した民間のがん保険が発売されています。

  また、これまでのがん保険に「特約」として付加できるようになったものもあります。せっかく加入しているがん保険があるのだったら、万が一のときにちゃんとそれを機能させることができるように、定期的なメンテナンスが欠かせません

  そう思ういっぽうで、10年足らずでこんなに医療技術が進化するのであれば、治療の形態に沿ったキメの細かい保障をウリにするような保険は、いずれ古くなって時代遅れになる可能性があります。

  保険は所詮お金です。治療のやり方にかかわらずお金が払われるモノが使い勝手がいいとも言えます。これから新規にがん保険に加入する方は、どんな事態にも対応できるように診断給付金を厚くしたものに加入するか、通院治療にしっかり対応したものに加入するのがよいでしょう。

  あるいは、最近では、医療保険に充実したがんの特約が付加できるものが出てきています。がん用にだけ特別に入るのではなく、「医療+がん」で考えてよいとも思います。

《中村 宏》
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中村 宏

中村 宏

株式会社 ワーク・ワークス 代表取締役社長 山口県生まれ。大阪市立大学経済学部卒業後、 株式会社ベネッセコーポレーションに勤務。2003年にファイナンシャルプランナーとして独立し、 FPオフィス ワーク・ワークス を設立。「お客様の『お金の心配』を解消し、自信と希望にかえる!」をモットーに、個人相談、セミナー講師、雑誌取材、執筆・寄稿等を行っています。 個人相談件数は1,000件超。 無料のメールマガジン『生活マネー ミニ講座』(平日毎日)配信中。 登録はこちら → http://www.mag2.com/m/0000113875.html ・ファイナンシャル・プランナー(CFP(R)) ・住宅ローンアドバイザー 寄稿者にメッセージを送る

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