前回はアベノミクスは滑り出し好調ですね、という記事を書きましたが、私たち消費者の立場で「三本の矢」について見て行きたいと思います。

  一本目の矢は「金融の矢」です。3月に着任した日本銀行の黒田新総裁は4月になって早々と「異次元緩和」という言葉で金融緩和を実施したことは新聞などで報道されていますので、ご存知かと思います。「異次元」というとSFの世界を思い出しますが、従来とは異なる手法で金融緩和を実施するという意味です。

  黒田さん流に言うと「何でもやる!」ということですが、日銀が国債を大量に購入して市場に資金を供給しました。少し専門的な表現をすると「マネタリーベース」を2年間で2倍にすると公言しています。つまり流通しているお金の量を増やせば、人々は商品の購入意欲が増すので、経済が活性化するだろうというシナリオです。

  確かに、株価は1月ごろに比べて4割近く上昇し、円ドル相場も1ドル80円ぐらいだった水準があっという間に100円の円安になり何となく明るいムードになって来ていることは事実です。でも「生活実感としては以前とそれほど変わらないよね」と思っている人も多くいます。経済はコインと同じで必ず裏表があります。次回以降はこの辺りを少し細かく考えて行きましょう。