奨学金を利用する時は「貸与時期」に注意

  こんにちは、渡辺のりおです。我が家の高校2年生になる息子は、ただ今、中間テストの真っ最中です。新学期が始まったばかりと思っていたら、もう1学期も半ばですね。今回は、奨学金についてお話します。

  親が金融機関から教育費を借りる「教育ローン」なるものがありますが、これは返済するのも親となります。

  一方、奨学金は教育を受ける本人、つまり子どもが借りるものです。学校を卒業すると、子どもが働いて自分で返すことになります。

  その奨学金ですが、「成績がトップクラスでないと借りられない」と思っている方がおられます。

  たしかに、入学試験での成績上位者に対して授業料の一部または全額を免除したり、相当額を支給する特待生制度を設けている大学も沢山あります。これらの奨学金を受けられるなんて、なんて親孝行な子どもでしょう。

  もっとも利用者の多い日本学生支援機構では、学業成績の基準があるものの希望者全員が借りることができています。(平成24年実績)

  奨学金を利用することになった場合に注意しなければいけないのは、第1回目の貸与時期です。

  通常は、4月または5月に、指定口座へ振り込まれます。ということは、合格直後に納付する入学金や授業料などは、奨学金が間に合わないことになります。奨学金を利用する予定の場合は、学校への納付時期と奨学金の貸与時期がいつかを、しっかりと理解しておくと良いですね。

年収の約2倍の借金を背負って社会人生活を始めることに

  少し意外かもしれませんが、大学生のうち約3人に1人が奨学金を利用しています。専門学校や大学院などを含めると半分以上の学生が何らかの奨学金を利用しています。これほど多くの学生が
奨学金を利用している理由のひとつに近年の入試事情があります。

  最近は、推薦入学やAO入試が多く一般入試で入学する学生は半数以下と言われています。例えば、「AO入試で、東京の〇〇大学に入れる」というケースが増えているのです。

  自宅から大学に通うことを前提に、親がある程度貯金をしていたけど、独り暮らしのための家賃や生活費まで準備ができていない。このようなケースで、奨学金を利用する場合が多くなっています。

  また、奨学金を利用した人のうち28.8%の人は返済を延滞しているそうです。

  最も利用者が多い日本学生支援機構の場合、最高で120,000円(月)まで借りることができますが、毎月10万円を借りると、4年間で480万円になります。大卒で上場企業に入社した人の初任給が約21万円ですから年収の約2倍の借金を背負って社会人生活をスタートすることになります。「返す気持ちはあっても返せない」という人も多いのではないでしょうか。

  将来、住宅ローンが借りれないといった影響がでる可能性もありますから、奨学金を利用する場合は、きちんと返せる範囲で利用することが大切ですよ。

  思った以上にかかる教育費用。できるだけ、奨学金に頼り過ぎることが無いように早めに準備してくださいね。