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本当は怖い相続税 利子税が1日3万円、相続税破産の実態に迫る

  地主のお母様が亡くなり、一人っ子である相談者が全財産を相続しました。相続財産は土地ばかりで5億円、相続税は2億円でした。ご承知のように相続税は10ヶ月以内の現金一括納付が原則です。バブル崩壊後の日本において、5億円の土地から2億円のキャッシュを作ることはできません。

  相談者は、延納の手続をお取りになりました。2億円を延納すると、1日あたりの利子税が約3万円です。相談者は身動きとれず、相続税破産秒読み段階という状態でした。

  ご依頼を受けた私たちは、まず土地を調査・測量して相続税の評価減を行いました。次に、境界でモメていたお隣さんに土下座をして境界確認書に押印いただきました。これで、土地が売却できるようになり、そのお金を納税に充てました。そういう様々な手を打つことで、無事にお正月を迎えてもらうことができました。今では、7000万円かけてご自宅を建替えられるほどに回復なさっています。

  このケースの問題点は、相続対策が全くなされていなかったという一言に尽きます。特に、納税資金が足りないのが明らかだったわけですから、物納あるいは売却用に土地の境界確定を済ませておかなかったことが悔やまれます。

  5億円もの財産がありながら、1日3万円ずつ利息が積み上がり、破産の危機に直面する。これが相続税の怖さです。どれだけ財産が多くても、相続対策を間違えると借金と何ら変わりません。早い段階から専門家にご相談ください。

この記事を書いた人

和田 清人 和田 清人»筆者の記事一覧 (10) http://e-souzoku.com/

和田清人測量登記事務所 代表
1988年、近畿大学理工学部原子炉工学科卒業。制御機器メーカー勤務を経て、2003年和田清人測量登記事務所を開設。土地家屋調査士として不動産の登記や境界の相談に応じながら、土地相続専門FPとして相続対策ならびに相続税対策のアドバイスを行っている。境界問題や相続税をテーマにした講演や執筆多数。そのわかりやすさには定評がある。現・日本FP協会大阪支部副支部長、大阪府不動産コンサルティング協会理事。元・大阪土地家屋調査士会広報部長。
<保有資格>AFP、公認不動産コンサルティングマスター
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