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BRICs経済は下降基調 「資産運用」における“次の新興国”とは

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BRICs経済は下降基調 「資産運用」における“次の新興国”とは

  さて、今年に入り、米国や日本への経済成長に期待が集まる反面、BRICs経済は各国の個別事情により、景気が下降基調になっており、今後の経済成長が見込まれる「次の新興国」への関心が高まってきています。

  そんな中、今回は、より長いスパンで将来に備えるために、“次の新興国”とみられる国々に投資を行うファンドを取り上げてみたいと思います。

投資対象国

  今日取り上げるファンドは、これからの潜在的成長力が高い地域や国を選定し、投資を積極的に行っていく新興国を対象とした株式ファンドです。

  運用会社は、1989年創業で、世界中に拠点や営業所を配し、新興国を投資対象とした「ファンド・オブ・ファンズ」に力を入れている会社です。今までは、BRICsのほか、中近東、アフリカなどにフォーカスしたファンドの運用を行ってきました。

  さて、今回取り上げたファンドの2013年5月末時点の投資対象国と、その比率は以下のようになっています。

韓国        16.88%
メキシコ      16.51%
インドネシア    15.43%
トルコ       15.37%
フィリピン     14.16%
ベトナム      6.80%
ナイジェリア    4.73%
パキスタン     4.70%
バングラディッシュ 4.17%
エジプト      1.26%

  投資対象国には、BRICsファンドや従来の新興国株式ファンドには、今までほとんど含まれていなかったナイジェリアパキスタンバングラディッシュなどもあり、一般的な株式市場との相関性が低い国々にも、分散投資しているのが特徴といえます。

ファンドの特徴

  当ファンドの運用は、ファンドマネージャーによる「トップダウン」のアプローチで銘柄選定を行っています。“変動リスク”は極めて高いので、あくまで、長期的運用を行うのが前提です。ファンドの概要については、以下のようになっています。

ファンドタイプ      新興国・未開拓地域ファンド
投資通貨         米ドル、ユーロ、ポンド
流動性(ディーリング)  週単位
マネージメント・フィー  1.75%
成功報酬        15%
運用開始日      2013年1月

  これまであまり投資できなかった“未開拓地域”に投資が可能となるため、将来性を重視される方には、興味深いファンドではないかと思います。ただ、投資対象は、“カントリーリスク”が大きいため、短期での運用には向いていません。あくまで、将来性に期待するという目的で、「ポートフォリオ」の一部に組み入れるファンドと考えるべきでしょう。

《荒川 雄一》
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荒川 雄一

荒川 雄一

IFA JAPAN®株式会社 代表取締役社長兼CEO 国際フィナンシャルコンサルタント 投資顧問会社 IFA JAPAN®株式会社ほかリンクスグループ3社の代表を務める。中小企業診断士、日本FP協会認定CFP®。現在、金融機関に影響を受けない独立系ファイナンシャルアドバイザー(IFA)として、国内外の金融商品を用いた「海外分散投資」や「モデルポートフォリオ運用」を専門としている。中でも、海外ファンドを用いた「ポートフォリオ・マネジメント・サービス(PMS)®」の評価は高い。また、投資教育にも力を入れており、国立高知大学非常勤講師など、講演回数700回以上。日本経済新聞ほか、各マネー誌など執筆多数。 寄稿者にメッセージを送る

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