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投資は怖いものではない 投資と投機の違いを理解しよう

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投資は怖いものではない 投資と投機の違いを理解しよう

  最近では投資について認識も高まってきて、20代から30代の若い年代の方から将来の為の資産運用をされたいというお言葉も聞かれるようになりました。しかし、まだまだ資産運用と聞くと「損をする」や「胡散臭い」とイメージされる方もおられるのは確かだと思います。
 
  前回のコラムでもお伝えした『教育資金は学資保険で準備するより効率的な方法がある』とご相談に来られた方にもお話しする事があるのですが、やはり間違った情報のまま思われておられる方が多いと実感します。

  では、何故そういった間違った認識をされている方が多いのか考えてみました。
 

  まず資産運用と考えると、株式投資と思われる方が多いのではないでしょうか。確かに株式投資も資産運用の方法としては間違っていないのですが、その内容にズレがあるのだと思います。メディアで取り上げられる株式投資は株価の上がり下がりで売買を繰り返すデイトレーダーの事を取り上げられている事がよくあります。

  しかし、本来の株式投資の目的は、応援したい企業や将来成長しそうな企業に対して、投資をして成長に対する恩恵を受けるというものだと思います。中には急成長を遂げる企業もあるでしょうが、企業の成長はある程度の期間を必要としますので、資産運用としての投資もすぐには結果が出ないものだと思います。

  株式投資以外でも、インターネットによる取引のインフラが整備されてきて、為替証拠金取引(FX取引)を行われておられる方も増えてきました。これらデイトレードやFXは資産運用としての投資ではなく、短期的に資金を増やす行為として投機として考えられることが多く、投機とはギャンブルと言い換える事が出来るものだと思います。

  投機では短期的に大きく利益を生むことがあります。メディアで取り上げられているトレーダーも、投資開始当初は数十万や100万円程度から始められて、あっという間に億を稼いだと、とても羨ましく思えるトレーダーが取り上げられます。

  しかし多くの方は一時には良い結果を出されているのでしょうが、思うような運用は出来ていないと思います。プロのトレーダーの方でも百戦錬磨ではなく利益を出したり損を出したりしながら運用を行っていて、一般のトレーダーの方よりも手堅い運用を行う方が大半なのではないでしょうか。

  投資を行うにあたって、投資をするものが不確実性の高いものへ投資を行うので上下する事はあります。しかし、投資を行うにもルールや基本がありますので、ルールや基本を守りながら資産運用を行えば、ある程度リスクを抑えた資産形成が実現できます。

  資産運用を行う上での一番の基本は、「分散」です。金融界ではとても有名な諺で「卵は、籠を別けて運べ」という諺があります。卵をひとつの籠で運んでいて、万一転んでしまった場合には、籠の中の卵は大きな損失が出てしまいますが、籠を別けて運ぶとひとつの籠の中の卵が駄目になっても、他の籠の卵は無事に運ぶことが出来ます。

  資産運用について考えられておられる方は、投資に回す資金に応じた分散投資ができるような投資計画を立てられると良いでしょう。

《吉野 裕一》
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吉野 裕一

吉野 裕一

FP事務所  MoneySmith 代表 2006年にFP事務所 MoneySmithを開業。住宅取得資金の準備の方法や資産運用などに興味を持ち、知らなければ損をしてしまう事が多くある事を知り、より身近なファイナンシャル・プランナーとして、ずっと安心して過ごせる人生のプランニングをモットーに老後資金計画、教育資金計画、リスクマネジメント、住宅ローンのアドバイスなどの相談業務を行っています。 【保有資格】2級ファイナンシャルプランニング技能士・AFP・住宅ローンアドバイザー・2級DCプランナー・二種証券外務員 寄稿者にメッセージを送る

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