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エンディングノートの書き方 家族が慌てないために書くべき4項目

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エンディングノートの書き方 家族が慌てないために書くべき4項目

  今、エンディングノートが静かなブームになっています。遺言書と異なり、煩わしい書き方の規定がなく、パソコンでもOKという手軽さもあるでしょう。また「家族には迷惑を掛けたくない」という責任感もブームの大きな要因です。

  エンディングノートとは何か?という定義もありません。ただ財産や家族構成を記録しておくことは、後々遺言書を作る上でも、強い味方になります。

  商売柄、「エンディングノートには何を書けばいいのでしょうか?」という質問を、たびたび頂戴します。私は「あなたが亡くなった後、ご家族が慌てないための羅針盤、地図を作るつもりで、お書きになったらいかがでしょうか」とお答えしています。
 
  具体的には

 (1) 住所、特に戸籍は生まれてから、亡くなるまで全部取り寄せる必要があるので、移転している方は覚えているだけでも、また市町村だけでも書いてあれば、家族は助かります。

 (2) 免許や健康保険証などの証書類。届出ないと、費用がそのまま掛かるという場合もありますし、これから無くした場合にも番号を控えておけばあなた自身の役にも立ちますよ。

 (3) 預貯金の口座や引き落としなども重要です。口座がたくさんある方は、これを機にまとめておくのもオススメです。亡くなった後、銀行で預金を引き出すのは、かなり煩雑です。ネット口座を持っている方は記載しておかないと、ずっとそのまま・・ということにもなりかねません。
 
 (4) 最後に借金です。ローンなどに加えて、キャッシングなどで、大きな借金を秘密で抱えている方は、借入先、金額を記載しておいてください。亡くなったことを知ってから3カ月、何もしないと、相続人は単純相続と言って、プラスの財産もマイナスの財産も、全部相続しました。となります。後で莫大な借金があって、そのために家族が崩壊・・・ということにもなりかねません。借金を知っていれば、相続放棄や限定承認(差引のみを相続)などを選択することもできます。

  エンディングノートについては、また機会があれば書いていきたいと考えています。あまり深刻に考えず、「書けるところから書いてみる」ことが、完成の秘訣です。


《中森 学》
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中森 学

なかもり行政書士・FP事務所代表 商工会議所で10年間勤務後、独立、シニア世代の資産設計や遺言書作成などの相続関係を主業務としております。また基礎から分かりやすく経済問題を解説します。 <保有資格>行政書士、2級FP技能士、貸金業務取扱主任者、マンション管理士、管理業務主任者 寄稿者にメッセージを送る

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