下図は米国の株価指数、NYダウ(黄色)、SP500に連動するETF(ブルー)とナスダック総合株価指数(紫色)の過去1年の動向です。

  3指数ともに絡み合いながら上昇してきましたが、7月に入り、NYダウと他の指標に乖離が見られます。ナスダックとSP500は年間で25%上昇を伺うレベルですが、NYダウは20%を割っています。

  下図はNYダウに連動するETFとナスダック100指数に連動するETFの円換算とS&P500の動きです。

  SP500指数(ブルー)の過去一年間の上昇率は20%超えるレベルですが、米国のNYダウに連動するETF(黄色)とナスダックに連動するETF(紫)の円換算値は、50%近く上昇しています。ここで見ると、NYダウに連動するETFのほうがナスダック100に連動するよりも有利に動いています。

  下図は、カナダのTSE300(紫色)、メキシコIPC(黄色)とブラジルボベスパ指数(ブルー)の動きです。

  ブラジルのボベスパは6月から-20%近く急落し、7月で一旦は-10%レベルに反発しましたが、再度下降しています。一方、カナダトロント市場のTSE300は1月から4月までの間は昨年8月に対して10%の上回るレベルで推移し、その後も5%~10%の狭い範囲で上昇と下落を繰り返しています。
メキシコのIPCは1月には10%超の上昇後じりじりと値を下げて、マイナスになり、7月では昨年8月のレベルを回復しています。

  下図は、中南米諸国の大手企業40社の株価を指数化したものに連動するETF LATIN40(紫色)とメキシコIPC(黄色)、ブラジルボベスパ(ブルー)の動きです、期間は2012年10月31日から2013年7月31日です。LATIN40はボベスパに連動する軌跡を描き、一方メキシコメキシコIPCは6が以降回復への兆しが出てきました。

  本年6月6日からの、バフェット氏の会社Berkshire Hathaway 社B株(紫色)、グローバル生活必需品セクターの指数に連動するETF(ブルー)とSP500(黄色)の動きです。

  まだ、2ヶ月の動きですが、かなり差が出ています。SP500は4%の上昇をしていますが。生活必需品指数は1%を超えたレベル、ハサウェイ社は1%レベルとどまっています。

  米国の各指数は上昇を続けていますが、カナダ、メキシコ、ブラジルの株価は冴えません。特にBRICsの一角ブラジルの株価は大きく下落しています。先進国の伸長と新興国の停滞が顕著になっています。

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