定年後に必要な老後資金は「一億円以上」 生涯収入の約半分

  近年、日本人の平均寿命が更に高く成ってきています。2011年の厚労省の統計によると、女性は86.84歳で、男性が81.39歳だそうです。我が国(日本)は、まさに高齢化社会を超えて高齢社会を迎えたと言えます。あと10年もすれば、人生90年という時代が到来するのでしょう。

  最近では、若い世代の方々(20~30歳台)にも「老後心配性」の人たちが多いと聞いています。それはそれで素晴らしいことだと思います。行き当たりばったりの人生よりも、計画的に遠い将来のことまで長期的に考える人たちが増えてきたと思えば嬉しいことです。

  人は誰しも、中高年と成り、そして60歳に成り、仮に60歳で定年退職したとしても、その先あと20年~30年は元気で楽しく人生を過ごして行かねばなりません。

  さて、そこで「老後心配性」の若い人達にお伝えしたいことは、実態の解らないことに不安を抱いて心配するばかりでは話が前に進みませんし、手の打ちようもありません。その正体をしっかりと、見据えることが肝要です。

  いったい定年後の生活に於いて、お金がいくら必要なのか? 気休めは言いません。ずばり、一億円以上は必要に成ります普通のサラリーマンの生涯収入の2分の1ぐらいが必要に成るということです。

  2010年度の総務省の家計調査報告によると、夫65歳以上、妻60歳以上の無職世帯の夫婦の一ケ月のの平均支出が26万5千円で、対する収入は22万3千円です。毎月4万2千円の赤字家計だそうです。

  現段階でのリタイアメント世代の方々は、間違いなく年金面では恵まれている筈です。その人たちですら、年金だけでは生活出来ないという実態に、我々の不安は、益々膨らんでいきます。現在、年金受給者の多くの方々の収支が赤字に成っている状況から推測して、これからの人たち(現役世代の人たち)が、リタイヤする頃には、もっと厳しい状況に成っていることは、ほぼ確実です。

  さらには、2010年度に生活保険文化センターが実施した生活保障に関する調査では、「ゆとり」のある生活を送るためには、毎月36万6千円の収入が必要だと言っています。

  現状、この生活で夫婦ともに90歳まで生きるとすれば、60歳以降に年金以外に必要なお金は、最低およそ、5千万円が必要に成ってきます。60歳を過ぎても、まだまだ皆さん(今の中高年の方々は)元気ですから、活き活きと楽しく人生を過ごしたい願望もありますし、旅行やレジャー、趣味や習い事を楽しむといった「ゆとり」のある生活(セカンドライフをエンジョイすること)を最大限に楽しめる年齢でもあります。

  60歳まで生きた女性の平均寿命は88.38歳、男性は82.85歳まで生きるという統計(2010年簡易早見表)があります。今後、将来的に日本の年金システムが破綻して、これから自助努力で自分が年金を創らねばならない社会(時代)が到来すれば、単純に年金0と考えた場合には、夫婦二人で約、1億1千万円が掛かる計算に成ります

  もちろん将来のことですから、日本がどのような経済状況に成っているか予測は不可能ですが、国の年金および企業の退職金はあてにせず、「貰えれば儲けもの」ぐらいの気持ちで、今から不測の事態に備えて「自分年金創り」をご自身で始めて行かれることを推奨いたします。

この記事を書いた人

桐山 一人 桐山 一人()»筆者の記事一覧 (56)

株式会社ノマド・グローバル 代表取締役
健康で活き活きと過ごす人生、世界を視野に入れたグローバル・ライフ「ノマド・ライフ」を提唱し、若年層を中心に多くの人々の共感と支持を得る。「若い人こそ、お金の無い人こそ、海外に目を向けた資産形成を検討すべし」と若年層を中心の資産運用のコンサルティングを得意とする。
年間のうち100日以上を海外で過ごす自他ともに認める「Nomad」自由人である。ファイナンシャルプランナー・中小企業診断士・ロングステイアドバイザーの資格を持つ。
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