「元金均等返済」は「元利均等返済」に比べると利息の総支払額が少なくなる、また、当初は元金の減り方が早いため金利上昇リスクに強いといったメリットがあります。一方、デメリットとしては当初の返済額(元金+利息)が大きくなる、また、そのためにローン審査が通りにくくなるなどがあります。

 元利均等返済のメリット・デメリットはこれの裏返しですので、その方の状況やライフプランによっていずれか選択すべきと一般に言われています。もちろん、それで間違っていないのですが、ここで語られていない元金均等返済のもう一つのメリットがあります。

 それは、「いつでも返済額のうちの元金と利息の額がすぐにわかり、ローン残高もすぐにわかる。」というものです。

 たとえば、30,000,000円を30年の元金均等返済のローンで組みますと、毎月返済する元金は83,333円で変わりませんので、その月の返済額から83,333円を差し引いた額が利息になります。また、毎年約1,000,000円元金を返済することになりますので、返済開始からの年月を数えればすぐに元金の返済累計がわかり、ローン残高もわかります。

 毎月返済額さえ見れば利息をいくら払っているかわかり、金利を実感することができます。これは金利に敏感になれるということです。元利均等返済ではローンの返済予定表を見なければこれらの額はすぐにはわかりません。毎月確認するのは面倒になり、そうなるといくら利息を払っているかわからない状態になります。

 変動金利型では金利が上昇した場合に毎月の利息額が返済額を超えてしまい、元金が減らないうえに払いきれていない利息が発生する「未払い利息」というリスクがあります。毎月返済額の内訳を確認していなければこの事態に気づかない可能性もあります。

 また、つねにローン残高がわかっていればライフプランや金利状況等に応じて借り換えや繰上げ返済なども検討しやすいのではないでしょうか。

 返済方式の選択の際にはこの元金均等返済の隠れたメリットも考慮してみてください。