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「老後資金」はいくら必要? リタイアメントプランニングの考え方

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「老後資金」はいくら必要? リタイアメントプランニングの考え方

 皆さん、こんにちは。今日は人生3大資金の3つ目である「老後資金」というテーマで述べたいと思います。

 最近、団塊の世代が定年退職を迎えるようになって、巷では’老後の人生について’よく言われるようになっていますね?老後の人生、つまり退職後・人生の後半期というライフステージにおけるライフプランの事を「リタリアメントプランニング」といいます。

 リタイアメントプランニングを考える時には、下記手順で考えます。

1.まず何歳まで生きるのか? を考えます。

 とはいっても先の事は、誰も分からないですよね(笑)?そこで厚生労働省から発表されている簡易生命表を使います。

 2008年度の簡易生命表によると、平均寿命は男性が79歳・女性が86歳になっています。つまり60歳定年とすると、男性の場合は定年退職後から死ぬまでの60~79歳、女性の場合は夫が亡くなった年から死ぬまでの80~86歳までをどう生きるか? を考えなければいけません。これが「リタイアメントプランニング」です。

2.定年してから自分が頭に描いてるやりたい事を列挙します。

 例えば、海外・国内旅行に行きたい、車を買い換えたい、家をリフォームしたい、等いろいろありますよね?それらを時系列に書き出します。又その時に必要な金額を、概算でいいですから見積もります。

3.上記のライフイベントを含めて、老後の生活を送るのにいくら必要か? を考えます。

 生命保険文化センターの「生活保障に関する調査」によると、夫婦二人での老後の最低生活費は「月額約24万円」、ゆとりある生活をするのに必要な生活費は「月額約38万円」となっています。

 実際は、現在の自分の家計費をベースに考えた方がより正確に算出できると思います。旦那さんが亡くなられて、奥さん一人になった時は、夫婦2人の生活費×70%で考えます。

4.これだけの必要なお金をどうやって調達するか?つまり収入を考えます。

 まず頭に思い浮かぶのが年金ですよね?だって定年退職すると、無職ですものね(笑)。その為、自分は年金がいくらもらえるか? を把握する事が必要になります。

 社会保険庁の統計で見ると、一般的な平均額は厚生年金が月18.5万円、国民年金は月5.4万円だそうです。つまり多い人で、「月額約24万円」です。大企業に勤めていた人であれば、厚生年金基金等にも加入していたでしょうから、そこから支給される年金額がプラスされます。

5.最後に、支出と収入の金額を比較検討し、そのギャップ対策を考えます。

 最低生活費で見ると収支=0円、ゆとりある生活をするのであれば38万円-24万円=14万円が不足する事になります。この不足分をどうやって埋めるか? それが最大の課題です。

 もちろん若いうちに少しずつ老後資金を貯めておくのがベストですが、そうでない人の場合は大きくいって退職時期をずらして嘱託として会社に残るか、アルバイト等で副収入を得るか、退職金を運用するか、が最大のポイントです!

 ただこの場合、退職金を定期預金等に預けて、それを取り崩して生活費にしようとは考えない方がいいですよ。だって、もし平均寿命より長生きすれば、その分の生活費はどうやって捻出するのですか(笑)?その為、退職金はあくまでも運用して、そこから得られる金利等収入を生活費に回す、と考えた方がいいです。

 皆さん、退職金は大切に使いましょうね(笑)

 どうですか、大体イメージがつかめましたか?

 人生3大資金の中に、老後資金が入ってる意味がよく分かりましたか(笑)?

 金額が高額なだけに、急に準備するのは難しいでしょうから、できれば若いうちから、少しでもコツコツと準備する事が大切ですからね!

 今日は、ここまでです。(執筆者:大川 正吾)

《大川 正吾》
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大川 正吾

大川 正吾

S55年3月に神戸大学経営学部を卒業し4月に㈱ダイエー入社。主に東京本社にて経理・財務・管理部門で、経理業務、財務業務、予算管理・事業計画業務等に従事。H16年1月、父死亡により母介護の為、関西へ転勤を希望するが受け入れられず、やむなくダイエーを退社。実家へ帰り、相続・不動産の賃貸管理・資産運用・税務等に従事。同年10月に相続、無事終了。FPオフィス OOKAWAを設立し、FP(ファイナンシャルプランニング)業務を展開し、現在に至る。 <保有資格>:1級FP技能士、CFP、宅地建物取引士、公認 不動産コンサルティングマスター、住宅ローンアドバイザー、1級DCプランナー 寄稿者にメッセージを送る

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