Q:私は個人でFX 取引をしておりますが、このFX取引で差益が発生した場合、税務上の取り扱いはどのようになっていますか?また、逆に差損が発生した場合は、他の所得との損益通算はできるのでしょうか?

解説:

 FX 取引の課税は平成24 年分から、「先物取引に係る雑所得等」として、すべて「申告分離課税」、税率は一律20%(所得税15%+地方税5%)になりました。

1. FX取引等は?

 FX取引とは外国為替証拠金取引のことで、外国為替(外国通貨)の売買を、一定の証拠金(保証金)を担保にして、その証拠金の何十倍もの取引単位(金額)で行う取引をいいます。

2.FX取引の雑所得の計算

 所得金額=為替差損益±スワップポイント-必要経費

3.課税方法

 取引所取引のFX(=上場FX)、店頭FXを問わず、全て「先物取引等に係る雑所得等」として、所得金額に対して一律20%で課税されます。

4.差金決済で差損が生じた場合

 他の「先物取引等に係る雑所得等」の金額との損益通算は可能ですが、それ以外の所得との損益通算はできません。損益通算をしてもなおひききれない損失の額は、一定の要件のもと、翌年以後3 年内の各年分の「先物取引等に係る雑所得等」の金額から控除することができます。

要するに…

 従来のFX取引は「雑所得」として総合課税の対象でしたが、現在は税率20%の申告分離課税に一本化されました。FX取引で利益を上げている方は、税金負担がかなり減少したのではないでしょうか?逆に損失が発生している場合は、損益通算をする範囲が狭まったので、若干不利な扱いとなっています。(執筆者:小嶋 大志)