お子さんの「買って」攻撃への正しい対応方法 お金のしつけ術

 家計管理の難しい季節になりました。クリスマスや年末年始とイベントが続けば、何かと出費が伴います。ましてや、お子さんのいる家庭では、プレゼントやお年玉、帰省や旅行で出費もかさみがちです。

 この時期をうまく活用して、お子さんと一緒にお金の使い方を見直してみませんか?

お子さんの「買って」攻撃に悩まされていませんか?

 あなたのお子さんは、「買って」「買って」とおねだりをしませんか? いえ、それが健全な欲を持った子供だと思います。けれど、その「買って」攻撃に毎回従っていると、その積み重ねの出費も結構な額になります。その額は、1ヵ月でいくらになりますか? 1年間では? あなたは、計算してみたことがありますか?

 試しにこれからの1ヵ月間、その金額をメモして合計してみてください。家計簿をつけている方は、最近の集計をしてみてください。具体的に数字で目にすることが大事です。

 「買って」攻撃に根負けして、その都度嫌な思いをしているあなた! きっと目をそむけているはずです。どれだけの金額が「買って」攻撃に負けてしまったのか、さあ、計算をしてみてください!

 さて冷静になってその数字を見たら、家計全体に視野を広げましょう。もし「買って」攻撃に負けた金額を抑えられたら、あなたのお財布はどれだけ助かるでしょうか。

 そんなこと分かってる! 強い信念で「買わないよ」と言ってその場を立ち去ることができないから困っているんでしょう、と反論されるでしょうね。

 私も小学生の子がいるので、よくわかります。自動販売機やお菓子売り場の前でグズっている子供を上手になだめて、買うのをあきらめさせるのは至難の業です。初めのうちは「ダメ。買わない」と言っていても、何度もしつこくおねだりされたら、根負けしますよね。

 では、このような「買って」攻撃には、どのように対応したら良いでしょうか。

「ダメ」「買わない」の一点張りをやめよう

 なぜ買わないのか、理由をお子さんに話しましょう。お子さんの年齢に応じて、理解できるように伝えるのがポイントです。

 「家に同じものがあるから買わない」という程度なら、お子さんの年齢が小さくても、親の言っていることは伝わると思います。「あれを使い切ったら(食べ終わったら)、一緒に買いに来ようね」、「●歳になったら、お兄ちゃん(お姉ちゃん)らしいおもちゃを買うからね」と、先への楽しみを含ませることも大切です。

 大人から見て、内容に対して価格が割高だと感じる商品は「ダメ」と言いたくなるものです。食玩はその代表的なものです。キャンディやラムネ、ガムなどが少量入っていて、おまけがメインとも言えるようなお菓子です。子供にとってはワクワク。買ってくれるまでその場を離れない、なんてことも良く見る光景です。

 けれど、食玩はけっこう高いですよね。お買い物のたびに毎回買っていたら痛い出費です。「ダメ」の理由は……? 「高いから」と説明しても、子供ですから、納得がいきません。大人でも、本当に好きなものは値段に関わらず購入する場合があります。子供にとってのそれが、この食玩であったなら?

予算を立てて、やりくりを経験させましょう

 お子さんがそんなに好きなら、買ってあげましょう! それも大事な経験です。学びのチャンスです。何かを買ったら、お金が減ります。お金が少なくなり、次の買い物でお金が足りなければがまんを経験するチャンス。先のことまで考え、計画性が身につきます。

 では具体的にどうするか。予算を決めておくのです。「スーパーに行った時に欲しいものを買ってもらう、1ヵ月分の予算」「家族で休日にお出かけする1日の中で、買ってもらうものの予算」「いま、このコーナーで好きなものを買う予算」「1ヵ月のゲームコーナー予算」「1年間のおもちゃ予算」など、区切りは1日でも、1ヵ月でも、1年でもできます。

  ちょっとした小銭入れやきんちゃく袋を使って、初めに立てた予算分の現金を入れておきます。何かを買いたいと言ってきた時に「これを買ったら残りは●●円だよ」「これを買ったら残りはガチャポン●回分だよ(ゲーム●回分だよ、お菓子●個分だよ、など)」と、年齢に応じて残高を知らせたり、残る現金を見せたりして、残りがどれぐらいなのかを示してあげましょう。

 小さい年齢でも、買うか買わないかは、できるだけお子さん自身が判断できるように話します。そして期間内には補正予算を行わないこと。途中で増額してはいけません。「お金は使ったらなくなってしまう」ということを理解させましょう

 家計管理は、欲のコントロールでもあります。限られたお金で、優先順位の高いものから消費していき、その中でも本当に欲しいものを手に入れて快適な生活をするのが本当のやりくりです。そのやりくりを、生活の中で繰り返しお子さんに身につけさせてあげましょう。

 そう、「繰り返し」です。一度や二度で、聞きわけ良く欲しいものを我慢する子はそうそういません。お金がどれだけ大切なものか、使ったらなくなってしまうので本当に買いたいものにお金を使うのだということ、など、パパママの価値観に合うお金のしつけを、繰り返し、繰り返し行ってください。

 子供が成長の過程で親から教えられ、生活の中で身についた金銭感覚は、大人になってからの生き方、暮らし方にきっと役立つと思いますよ。(執筆者:石原 敬子)

この記事を書いた人

石原 敬子 石原 敬子()»筆者の記事一覧 (13) http://www.keikoishihara-fp.jp/

ライフプラン→マネープラン研究所 代表
大学時代は心理学を専攻する傍らチアリーダーとして奔走。卒業後は証券会社で個人向けの営業職に13年間従事し、2003年にファイナンシャル・プランナーとして独立。コーチングを学んで11年目。あなたの行動を促します。主な業務は、ライフプランニングの個人相談、資産運用関係のセミナー講師やコラム執筆。業務の特徴は「お金と行動の両面から、ファイナンシャル・プランニングにコーチングを取り入れたコンサルティング」です。趣味はスキー、フラダンス、フィットネス。どれも高じてややストイック気味。子育てと時々のハンドメイドも楽しんでいます。
<保有資格>:NPO法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会認定CFP(R)、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、日本証券業協会 1級外務員資格(現在未登録)、日本商工会議所認定 DCプランナー2級
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