もうすぐ2013年も終わろうとしています。仕事が一段落したら、この1年を振り返るとともに、少しだけこれからの人生について考えてみませんか? その時に使っていただきたいのが、「エンディングノート」です。

エンディングノート どれを選べば良い?

 エンディングノートは、いずれ必ず訪れる「死」を意識することで今を見つめ直し、これから先の人生をより充実したものへと変えるきっかけになるものです。実にさまざまなタイプがあり、有料、無料のものすべて含めると100種類以上出されています。

 それぞれに特徴があるので、ご自分の目的に合わせて選べばいいわけですが、市販の豪華なノートを買わなくても、普通のノートでも、レポート用紙でも何でもかまわないのです。大切なのは、静かな気持ちでこれまでの人生を振り返り、これから先の人生に思いを馳せることです。

書き出すと良い4つの内容

 エンディングノートの一番の目的は、人生の棚卸をして、これからの人生に備えることにあります。備える対象はいろいろあるわけですが、大きくは次の4つに分類できます。

(1)お金・モノ・人の整理
(2)医療・介護への備え
(3)葬式・お墓の準備
(4)想い、つまり心の整理です。

 (1)お金やモノについては、金融資産や不動産のリストアップ、加入している保険の確認、住宅ローンなど借金の残高チェックをしておきます。今年は株式等で利益が出ている方も多いかもしれませんが、資産評価をした上で、今後必要になるお金を試算してみるのもいいですね。これから先も人生は続くので、資産配分の見直し、資産運用の検討、保険の見直しなどなど、来年に活かせることは多いはずです。

 年末の大掃除をきっかけにモノの仕分けをして、必要なものは整理、不要なものは思い切って処分するというのもおススメです。人について整理というのはすこし抵抗があるかもしれませんが、1年の終わりに立ち止まって考えてみるのもいいのではないでしょうか。

 人生の残り時間は確実に少なくなってきいきます。いっしょにいて心から楽しい、あるいは刺激的、元気になれる・・・そんな素敵な時間を共有できるのならよいのですが、会うのに気が重い、いっしょにいるとどっと疲れる、そんな関係なら距離を置く決断をしてもいいのではないでしょうか。あなたが大切にしたいのは、どのような関係ですか?

 (2)エンディングノートでは、医療や介護についての希望、病気の告知や延命治療、資金の準備などについて記載していきますが、まずは病気や要介護にならないための健康管理がこの1年きちんとできたか反省してみましょう。

 自分が健康であってもいつ親を支える立場になるかわかりません。遠くに住んでいる場合は特に、親の心身の健康状態にも気を配りたいものです。突然の出来事に慌てないように、日頃から社会保障制度や医療・介護の情報収集も抜かりなく。

 (3)葬儀やお墓については、非常に個人差が大きい項目です。年末年始、故郷へ帰省する方も多いでしょう。関心のあるなしは別として、親の宗派や菩提寺はこの機会に確認しておきたいところです。また、先祖代々の墓の維持管理が難しいようであれば、お墓の引越しや改葬を検討してもよいのではないでしょうか。

 (4)想いや家族へのメッセージは、無理して書かなくてもいいかもしれません。ただし、1年に1回は、必ず自分の生き方がこれでいいのか、家族との関係はこれでいいのか、自問してほしいと思うのです。

 エンディングノートは、一度書いて終わりではありません。できれば毎年、同じ時期に書き換えていくのが理想です。来年のあなたは、今年と同じあなたではないはず。年を重ねるごとに、記載する項目も、内容も変化して行くはずです。ですから、今年は、すべてを網羅して書こうとせず、今のあなたが気になっていることだけを書けばいいのです。構えずに、ぜひチャレンジしてみましょう!(執筆者:草薙 祐子)