年始に面白い本を読みました。タイトルは「世界の大富豪2000人がこっそり教えてくれたこと」(トニー野中著)ですが、決してハウツー本ではありません。誰でもお金持ちになりたいという願望はあります。その願望があるから、人は働きもし、景気動向を模索し、投資にも関心を持ちます。ひょっとして、生きる意味とお金儲けが同じベクトルを向いてしまっている事もあるかも知れません。

 では、大富豪と言われる人達はどうなのでしょうか。私自身もお金はたくさん欲しいと思っていますから、時々テレビで紹介される大富豪の豪邸や生活を見て、ため息をついて羨ましがっている一人です。

 本書はそんなため息をついている私のような凡人に、大富豪2000人からのメッセージを紹介しています。年頭に是非、この大富豪の知恵を一緒に考えて見るのも一考かと思い、今年最初の記事にしてみました。

 まず成功者は、共通して4つの習慣を実践しているそうです。「お金の習慣」、「時間の習慣」、「健康の習慣」、「人間関係の習慣」です。成功者は、この4つの事から自由になっている事が基本にあるようです。

 私は、この4つの習慣の中で、やはり「お金の習慣」に興味を抱きました。例えば、「お金持ちになること」を人生のゴールにしないのがコツ…って、どういう事?

 確かにお金持ちになることだけを考えるなら、宝くじに当たってもゴールした事になりますね。でも、「宝くじの一等に当たった人の95%が、わずか5年以内に当選金の全てを失っている」らしいのです。そんなものなの? と思いながら読み進んでいくと、「器のできていない人がお金を持っても身に付かないこと」をデータが証明している。って結論なんです。

 また、宝くじの当選確率など、計算すればビジネスで成功する確率よりはるかに低い事も指摘されています。「大富豪になるような人であれば、そんな確率の低いことよりも、もっと確実に稼げる事に、時間とお金を投資しようと考えるのが当然」ともあります。

 そうですね、大金を手にすることばかり考える前に、自分に「お金が入る器」があるかないか、どうやらそこから検証していかなかければいけないようです。

 凡人の私は、日々営業で駆けずり回っています。なるべく多くのお客さまに会って、なるべく多くの提案をすれば契約も取れて収入もアップすると単純に思っています。

 しかし、ここにもメスが入ります。大富豪を目指すなら、「時間と収入が比例するような仕事から抜け出さなければならない」と…。つまり、時給で測れる収入であれば、10年後もおよそ手にするお金も想像がつくわけですね。

 では、「お金の入る器」を作って、「時給と比例するだけの収入」から脱皮するには、どうするの? って事になるのですが、勿論その解答も用意してくれています。ここでは、私が誰でも一番実行しやすいと思われる解答を一つご紹介しておきます。それは「自分が成長するためにお金を使う」という事です。お金の使い方を未来に向ける事です。

 ボーナスが入ったから頑張った自分にご褒美をあげるような使い方ではなく、大富豪は「自分が成長する努力やチャレンジをする過程そのものが、遊びと同じように楽しいことだから、自分にご褒美などいらない」のです。

 今年も皆さんにとって、成長できる年でありますように。(執筆者:松山 靖明)

参考資料「世界の大富豪2000人がこっそり教えてくれたこと」トニー野中著(王様文庫)