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190倍もおトクな国民年金保険料の支払方法とは

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190倍もおトクな国民年金保険料の支払方法とは

 国民年金の加入要件は、日本国内に住所のある20歳以上~60歳未満の人が対象で、受給開始が65歳、受給資格期間が25年間(特例期間あり)など、強制加入の年金です。

10年間加入していれば年金がもらえる

 このうち、年金を受取るための条件については、平成27年10月より、25年間から10年間加入していれば年金を受取ることが出来るようその期間が短縮される予定です。この期間は欧米主要国と比較しても可なり長いので、「やっと」という感じですが、この策により今後は払い損の人が大幅に減ることや加入者の増加も見込まれます。

一括前納で割引額が増える

 国民年金保険料について、ここでは直接保険料を支払う自営業者・パートやアルバイトの人・学生や60歳未満の専業主婦(例えば夫が自営業や厚生年金・共済年金に加入していない事業所に勤めている場合)などの第1号被保険者にとっておトクな納付方法を説明します。

 国民年金保険料の納付方法は、銀行・信用金庫・、郵便局等の他、公共料金収納端末(MMK端末)が設置されているコンビニ・スーパー・病院内等での現金払い、口座振替、インターネットによる電子納付、クレジットカード払いなどがあります。

 下の表の通り、当面使う予定のないお金を預金している場合は、2年分を一括前払した方が割引額で約14,000円と断然おトクです。「そこまで余裕がない」という人は1年分の一括前払を選択し、クレジットカード払いとする方法もあります。

 この場合は、割引額が2年分一括より半減しますが、カード会社の利用ポイントも付くなどの利点もあります。

国民年金保険料納付比較

 ちなみに年間保険料相当額を1年間銀行に預けても利息額はたったの37円(スパー定期:0.025%)しかなりません。なので、一括前納は、2年分でこの利息額の約190倍もおトクとなる計算です。この割引額は少額ですが金融機関に預金があればこの方法をとるべきです。

国民年金に加入するメリット

 国民年金に加入していれば、障害年金(ケガや病気で障害が残った場合の補償)や遺族年金などももらえること、支払った保険料全額が所得控除として税が軽減されること、日本年金機構の試算によると支払った保険料の1.5倍以上の年金が生涯もらえる等多くの利点があります。

 加えて、受給開始から2年間で元がとれる付加年金(保険料が月額400円)と合わせた加入もお奨めです。

 一定期間の加入免除、払い忘れなどに対応した制度や納付手続き等については、お近くの年金事務所や市区町村役場の年金窓口に問い合わせをしてください。(執筆者:小林 仁志)

《小林 仁志》
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小林 仁志

執筆者:CFP、1級FP技能士 小林 仁志 小林 仁志

オフィスアセットポート 代表 山梨県生まれ。電器メーカーに入社後本社および米国・シンガポール・マレーシア等の事業所に勤務。在職中は財務経理を中心に総務人事・経営戦略・内部監査等の職種を経験したほか、同社の子会社監査役を務め2011年退任、2012年4月より独立系FPとして事業活動を開始。専門分野においては、特に団塊世代の年金・医療保険・税金等のリタイアメントプランや旅行とお金のプラン、住宅ローンや保険の見直し、株式・投資信託等の資産運用など。 <保有資格>:CFP®認定者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、宅地建物取引士、総合旅行業務取扱管理者、登録ロングステイアドバイザー(ロングステイ財団)、他 寄稿者にメッセージを送る

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