私は約40年前から現在に至るまでいわゆる「リスク投資」と言われている様々な投資を行ってきました。「リスク投資」とは、元本の保証がなく価格が日々刻々と変動する商品の取引で、利益としては配当金等として受け取る「インカムゲイン」と、購入時と売却時の価格の差によって生じる「キャピタルゲイン」があります。

 代表的な商品としては、トヨタや日立のような上場企業に投資する株式取引を始めとして、ETF、投資信託、リート、FX、先物オプション、商品先物取引などがあり、取引方法としては、自己資金の範囲内で投資する「現物取引」と、信用、レバレッジを利用して自己資金の数倍から数十倍の取引ができる「レバレッジ取引」があります。

「投資で絶対に儲かる方法」は存在しない

 まず私の40年間にわたる投資経験の結果としてはっきり言えることは、この世の中に「投資で絶対に儲かる方法」は存在しないということです。もしもそんな方法を発見した人がいたら、誰にも教えないで秘かに毎日利益を上げることによって、やがては日本中のお金は全てその人のものになってしまうでしょう。「投資で儲かる方法」という内容の論文、書籍などは山のように存在しますが「絶対」に儲かる方法は残念ながらありません。

 次に私が研究したのは「絶対に儲かる方法」ではなく「リスクに見合う利益が出る投資法」で現在に至るまで実践研究を続けていますが、まだ確立はしていません。「リスクに見合う」とは例えば年間10%の利益が見込める商品の損失リスクが最大20%として5年間の実践取引をした結果、20%の損失が1度しかなく残りの4年間は10%の利益が確定できたとしたら「リスクに見合う利益が出せる商品」の仲間入りができたと判断します。

「リスクに見合う利益が出る投資」とは

 では「リスクに見合う利益が出る投資」とは具体的に何でしょうか。前述しましたが「元本保証」の商品では私が希望するリターンは得られませんので私が実践してきた商品は全て「元本は保証しないがリスクに見合う利益を出せる可能性が高い」商品で、もしも「元本保証」の商品のみに投資すると決めている方には私の手法は参考にもならないでしょう。

 具体的には私が前記した商品全て、即ち株式取引、ETF、投資信託、リート、FX、先物オプション、商品先物取引に対して「現物取引」と「レバレッジ取引」の両方を利用して実践取引の研究を続けてきました。

 どの商品をとってみても銘柄の選択と投資判断が的確にできれば驚くほどの利益を上げることも可能ですし、逆に銘柄の選択を誤り、投資判断も誤ってしまえば投下資金は瞬く間に灰燼に帰すこともあります。私の長年の研究は商品毎に「自分なりの投資法を確立すること」、「リスクに対処しながらいかにして利益を積み上げていくか」です。

「若いうちに始め、長く投資し続ける」ことが肝要

 さてもしも「リスクに見合う利益を出せる投資法」があるとして今日から投資を始めようとする方は「できる限り若いうちに始めてできる限り長く投資し続ける」ことが肝要です。

 ゴルフのようなスポーツは一般的に「プロ」と「アマ」の区別があり同じ土俵で勝負することはあまりありません。また同じ「アマ」でも「ハンディキャップ」が定められているので通常のコンペではハンディキャップの大きな初心者が優勝することも稀ではありませんが、投資の世界では「プロ」も「アマ」も同じ土俵の上で勝負しなければならず、また初心者でも「ハンディキャップ」はありません。従って無防備な初心者はプロの恰好な標的にされて餌食になってしまいます。

 もちろん世の中にはスポーツの才能がある人、芸術的才能に恵まれたひと、頭の良い人がいるように「投資で利益を上げる才能を持った人」もいるかも知れませんが、多くの利益を上げている投資家は長年にわたって失敗を重ねながら「七転び八起き」で徐々に上達して「利益を出せる投資法」を取得されたと思います。従って「できるだけ長く投資をし続ける」ことは利益を上げるために最初に心がけることであると思います。(続く)(執筆者:)