皆さん、こんにちは。今日は「所得税」というテーマで述べたいと思います。ところで皆さん、もう確定申告書はできましたか?

「俺はサラリーマンだから、年末に年末調整を会社に出してそれで終わりだ。だから関係ない!」

 ごもっともなご意見です(笑)。でも医療費控除等、確定申告すれば税金が還付される場合もあるんですよ、知ってましたか?

 自分で商売をされている自営業者の人はどうですか?

「うちは、税理士に全て任せてる!」

 ごもっともなご意見です(笑)。でも税理士報酬が高いでしょう? 又、税理士さんからの説明は、完全に理解できていますか? それが理解できないと、効果的な節税対策を考えたり、行う事は困難ですよ! 本来は、融資の関係で銀行に提出する決算書(利益増が望ましい)と、税務署に提出する確定申告書 (利益減が望ましい)の両方を見比べて、利益・税金等の決算対策を検討すべきですからね。

 前置きはそれぐらいにして、述べていきますね。

所得税や確定申告ってなに?

 所得税は、一言で言うと、個人が1年間に得た利益(税金の世界では「所得」と言います。収入ではありません)に対して、課税される税金です。具体的に言うと、個人が前年の1月1日から12月31日までに得た所得に対して課税されます。

 所得は、10種類に分類されます。

1. 事業所得:営業や農業から生じる所得
2. 不動産所得:土地や建物等の貸付から生じる所得
3. 利子所得:公社債や預貯金の利子等の所得
4. 配当所得:法人から受け取る株式配当金や公募株式投資信託の収益。分配金等の所得
5. 給与所得:給料・賞与等の所得
6. 雑所得:国民年金・厚生年金・生命保険の年金や、割引債の償還差益等の所得
7. 譲渡所得:土地・建物・株式等を譲渡した事による所得
8. 一時所得:生命保険金や、懸賞当選金等の所得
9. 山林所得:山林を伐採して譲渡した事による所得
10. 退職所得:退職金や、企業年金や確定拠出年金の一時払い金等の所得

 この10種類に区分された所得を総合してその個人の所得額を算出し、「超過累進税率」(所得が大きくなればなるほど、税率が高くなる事)を掛けて、納めるべき税金が算出されます。この課税の仕方を「総合課税」と言います。

 これに対して、株式の譲渡(売却する事)や不動産の譲渡等一定の所得については、税負担を考慮して、他の所得と合算しないで「分離課税」されます。

 又所得税には個人的な事情を考慮する為に、所得金額から支出金額や一定金額を控除して、税負担を軽減する「所得控除」という制度があります。子供手当や高校の授業料無償化等の関係で、大幅に削減された「扶養控除」というのは、この所得控除の中の一つです。

 さらに所得税は、納税者本人が税金を計算し、自主的に申告・納付する「申告納税方式」が採用されています。これが、俗に言う「確定申告」です!

「申告納税方式」(確定申告)には3つある

 この申告納税方式をもう少し詳しく見ていくと、

1. 予定納税制度:昨年度の実績にもとづき、事前に7・11月に税金を納付する制度

2. 源泉徴収制度:支払い者が、一定の所得について支払う時に所得税・住民税を天引きして納付する制度

3. 青色申告制度:納税者の記帳を行わせる為の各種特典等の制度

 があります。分かりにくいかもしれませんが、所得税は法人税と並んで代表的な税金ですし、特に自分で商売をされてる自営業者の人は、「税金は最大のコスト」ですからね! その為、概略ぐらいはよく理解して、税理士等専門家と会話しても、相手の言ってる内容が理解できるぐらいのレベルは必要ですよ。さもないと、効果的な節税対策を検討するのはまず無理ですからね。

 どうです、又肩が凝りましたか(笑)? 今日は、ここまでです。(執筆者:大川 正吾)