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持家VS賃貸 ちょっと待ってハーフについて考えるのこころだ。「渡辺家にて」

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持家VS賃貸 ちょっと待ってハーフについて考えるのこころだ。「渡辺家にて」

 持家と賃貸のハーフという事を聞いた宮坂さんとしげちゃんは、詳しい事を早く知りたくって、次の日に幼馴染の渡辺さんの家にきている。行動が速いって、なーに、定年して、サンデー毎日の3人にとって現役時代のスケジュール調整なんて言葉も死語になっている。えー。余計なこと言うなって。失礼しました。

 二人が訪ねると、天気が良いので渡辺君は、庭いじりをしていた。一通りの挨拶を終えると宮坂さんは待ちきれずにハーフについて質問した。

宮坂さん:「渡辺君。土地を借りて家を建てるって事について教えて欲しいんだ?」

渡辺君:「まず、何故このハーフを選んだかについて説明すると、最初は土地を買う事を考えたんだ。この場所で土地を50坪買うと坪当たり60万なので3000万円の土地代。それに、二世帯住宅を建てるとすると、建物の面積が38坪とするとガレージや塀なんかを含めると2500万円で合わせて、5500万円が必要になっちゃう」

しげちゃん:「建売で買った家を売って、頭金にして、息子と力を合わせれば買えたんじゃないの?」

渡辺君:「そうなんだよ。買う事も検討したんだ。古い家がいくらで売れるか不動産業者に聞いたら、30坪の土地と築25年で28坪の建物を合わせて1800万円。5500万円の足りない部分を息子に3700万円の住宅ローンを借りて貰えば買えるという事で息子夫婦と話し合ったんだ。」

宮坂さん:「3700万円の住宅ローンって毎月どれぐらい返す事になる?」

渡辺君:「35年返済、金利2%で月々123,000円位なので息子夫婦は返済できると考えたようなんだけど….。その場合は、夫婦共稼ぎで子供一人で我慢して頑張るしかないな~。って息子が言うんだ」

宮坂さん:「俺たちもそうやって住宅ローン返済を頑張ってきたじゃないか。持ち家を持った時のうれしさを何度も思い出しながら、家族旅行や趣味にも目もくれず直向きに頑張ってきた。住宅ローンの返済が終わった時に何とも言えない安堵感を味わったよな。」

しげちゃん:「そうだよ。みんなそうやって来ただろうし、これからもそうなんじゃないか?それが嫌ならズーット賃貸という選択をすればいいんじゃないか?」

渡辺君:「このハーフの話を持ってきてくれたのは、住宅展示場に努めている息子の友達なんだ。息子は、家づくりに3つの希望を伝えたんだそうだ。一つは、二世帯住宅、2つ目は駐車スペース2台。再生エネルギーの活用。そして、最重要のテーマが“人生をエンジョイ”ってお願いしたそうだ」

渡辺君:「二世帯住宅を希望したのは、親子で協力しあって暮らしたいということ。子供を見ていて貰いたいときもあるし、一緒に食事もしたいし、先々、親の介護を考えた場合も都合がいい。息子夫婦は、二人とも小学校の先生なので転勤が多い。それぞれが車での通勤となるので2台の駐車場確保したい。太陽光発電やガスでの発電をする事で、日々の光熱費コストを抑えたい。だったんだ」

宮坂さん:「渡辺君、俺んちも娘から家を建てたいという相談を受けたんだが、同じように出来るだろうか? 資金計画の事も教えてよ」

渡辺君:「土地を借りる時に必要となるお金は、保証金と言ってアパートの敷金みたいなんだけど、土地を買った場合の価格の約20%を預けたんだ。家の場合は、土地を買った場合は3000万なので600万円で毎月の地代は2500円を払うんだ。」

宮坂さん:「アパートの敷金は、退出する時に返してくれるけど、600万円もかえしてくれるのかい?」

渡辺君:「そうなんだ。50年間土地を借りた場合に、最後に建物を壊して土地を地主さんに返せば、引き換えとして返して貰う事になっているんだ。保証金というお金は、私が古い家を売った1800万円のお金から払って、建物費用の2500万円の内の1000万円も払う事が出来たので、息子の住宅ローンは、1500万円ですんだんだ。」

 最初は、興味を示さなかったしげちゃんも身を乗り出してきた。

しげちゃん:「1800万円の内、1600万は家の取得費用に充てて、200万は残ったんだ。」

渡辺君:「200万円は、息子夫婦との旅行費用に使わせてもらおうと考えているんだ。息子も月々の住宅ローンが50,000円となり支払いが楽になった分。子供ももう一人作ろうかと考えている様だ」

宮坂さん:「もっと詳しく知りたいので、相談にのってよ」
え~。紙面がないそれでは続くのこころだ~。(執筆者:岩宗 繁樹)

《岩宗 繁樹》
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全国定期借地借家権推進機構連合会の調査研究 理事 埼玉県定期借地借家権推進機構 事務局長 一般財団法人 相続土地活用研究会 代表 1954年11月宮崎県生まれ。都内の大学を卒業 平成24年に積水ハウス株式会社を早期退職して株式会社ライフステージらしくを設立。サラリーマン時代に300棟以上の賃貸住宅や住まいの建築のお手伝いをしてきた経験を活かして、地主さんの相続対策、土地活用のコンサルタント、ユーザーの為の持家作戦のサポートをしている。平成6年に日本初となる本格的定期借地権分譲事業である、さいたま市(旧大宮市)の14区画を担当したことで定期借地権事業の実務家の第一人者として業界では認識されている。最近は、「地主さんの相続対策」「家族信託と定期借地権」「無借金の土地活用」「目からウロコの持ち家取得」etcとして、JA・住宅メーカー・実務家向けにセミナー講師をし、分かりやすくて面白いという評判を得ている。還暦で電子書籍を出版しましたので、「あなたにも電子書籍が簡単に出版できる方法」のセミナーを準備中です。 埼玉県定期借地借家権推進機構のホームページhttp://www.teisyaku.net/ <保有資格> 不動産コンサルティングマスター、宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー、FP技能士2級、上級定借アドバイザー 寄稿者にメッセージを送る

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