首都圏のみならず主要地方都市でも不動産価格の上昇が顕著です。加えて建築価格も上昇しています。単なるアベノミクスによるバブルなのでしょうか? それともデフレから脱した良い意味でのインフレでしょうか?

 このまま地価が上昇し建築費も上昇し続ければ、新しく建築される賃貸住宅の家賃は、現在の相場よりも高くするしかありません。それでも人気地区であれば、物価上昇に応じた家賃の場合入居者は後を絶たないはずです。それ以上に古い建物の周辺家賃も引っ張られるように上昇するはずです。

 この流れが正しいとすれば、家賃は物価の上昇に応じて値上げされます。そうなれば賃貸に住み続けることは安定とはいえません。特に安定した収入のない老後まで考えると、賃貸住宅はリスクでしかないとも考えられます。

 逆に購入を前提とした場合、今は、長期固定金利の金利は史上最低、住宅ローン控除の拡充にすまい給付金、住宅取得資金の贈与等、各種税制の恩恵までも幅広く住宅購入を後押ししてくれています。購入する条件は整っています。

 物価も給与も上昇すれば不動産価格も家賃も上昇する。不動産価格と家賃だけが下がり続けるということは考えにくいと思われます。バブルであれば数年で終了します。しかし、これがいい意味での物価上昇であれば前述のとおりです。

 賃貸派の人も、もう少し先にとゆっくりと考えていた人も、持ち家を購入するか? 賃貸に住み続けるか? 住宅購入の試算だけでもしておくべき時期なのかもしれません。(執筆者:田中 法人)