政府は、今年1月から始まった少額投資非課税制度(NISA)を拡大する方針のようです。具体的には、現状では年100万円となっている非課税枠を200万円以上に拡大したり、税金がかからない期間を現在の5年から延長したりする案が浮上しているようで、2016年からの実施になるようです。

 昨年から、銀行や証券会社がNISA口座開設に力を入れ、NISAの開設口座数は証券129社合計で421万5,774口座になっています(3月31日時点)。

 年代別の内訳では60歳代が約28%、70歳代が約24%となり、60歳以上で全体の約62%を占めていますが、逆に30代は約8%、20歳代は約3%と年代層が下がるにつれ低くなっています。ちなみに、口座開設者のうち、投資未経験者は11.2%となっており、資産運用を新たに始める人の裾野を広げるといった目的は達成できたとは言いにくいのが現状です。

 その理由として考えられるのが、そもそも投資を行う余裕がない、または株式投資など資産運用に対する悪いイメージが影響しているのではないでしょうか?

 例えば、「ギャンブル性が高い」、「素人が手を出しても損をするのが関の山」、「周りの人で大損をした人がいる」などが挙げられると思います。

 確かにデフレからインフレへと変化していく中で、資産運用もこれまでの預貯金中心から株式等の資産運用中心にシフトしなければならない時期に差し掛かっている事実もあるとは思います。しかし、まずはこれらの要因を解決しなければ、NISAの非課税枠を拡大したところで、新たに資産運用を始める人はあまり増えないのではないかと思われます。(執筆者:岡田 佳久)