皆さん、こんにちは。今日は「債券の基礎」というテーマで述べたいと思います。

債券の基礎

 まず「債券」とは、お金の借用証書の事です! つまりお金を借りたい企業等が債券を発行し、この債券を購入した人は「債券を発行した企業等にお金を貸し付けた」と見なす事ができます。このお金を貸借する為の種々な条件を明示したものが、債券です。

 債券はいつでも自由に売買できます。← この点は、一般の借用証書と異なる点です。但し株式と異なり、公の市場で取引されるのではなく、基本的には証券会社等との「相対取引」です。

 次に債券は、「利付債」と「割引債」に分類されます。

・利付債:債券の利率にもとづいた利息が、決まった時期に支払われる債券

・割引債: 利息は支払われませんが、額面金額より割り引いた低い価格で発行される債券

注)額面金額とは、期日(償還期限)に投資家に返済される金額をいい、債券の利率(クーポン、表面利率)とは、この額面金額に対して毎年支払われる1年間の利息の割合を言います。

 又、債券の価格と最終利回り(償還期限まで保有した時の利回り)は、逆の関係にあります。つまり、下記の様な関係になります。

・好景気 → 株価上昇 → 債券が売られる = 債券相場の下落 → 債券の利回りの上昇

・不景気 → 株価下落 → 債券が買われる = 債券相場の上昇 → 債券の利回りの低下

 この関係は、よく覚えておいて下さいね! 皆さんが銀行・証券会社等の窓口へ行った時に、電子掲示板に10年物国債の利率が表示されていますよね? それを見て、今日の国債の値段は上がったか下がったかを判断できる訳ですからね(笑)。

 次に債券の最大のリスクは、「デフォルトリスク(信用リスク)」です。つまり債券の発行体が、約束通りに利息が支払えなくなったり、債券の償還が期日どおりに行えなくなるリスクを言います。

 その為、このデフォルトリスクの可能性を判断するものが、格付け会社が公表してる「格付け」です。債券の格付け制度とは、元利金の支払いの確実性(安全性)の度合いを第3者である格付け会社が判定し、それを単純な記号で表して投資家に伝えるものです。通常BB(Ba)以下の債券は「ジャンク債」又は「ハイ・イールド債」と言われ、日本では「投資不適格債」と言われます。

債券の具体的な商品

 最後に、具体的な商品をお話をします。代表的な債券には、国債・地方債・仕組み債・外債・社債等があります。名前の通り、国債は国が、地方債は地方公共団体が、社債は会社が発行する債券です(笑)。

 その中で、特に個人向けに発売されている国債が「個人向け国債」です。個人向け国債は、現在「3・5年物固定金利型」と「10年物変動金利型」の3種類が発行されています。

(1) 3・ 5年物固定金利型 :

 金利(基準金利-0.05%)は発行前に決まり、ずっと変わりません。利払いは半年毎ですが、中途解約するとペナルティがかかります。

(2) 10年物変動金利型 :

 金利水準(基準金利-0.8%)は発行前に決まり、2回目以降はその時の市場価格で決まります。利払いは半年毎ですが、中途解約するとペナルティがかかります。

注)基準金利:直近の10年物国債の市場実勢金利を言います。

 国債は最も安全な債券と言われていますが、国債に投資する時は、中途解約のペナルティが大きいですから、償還期限まで保有する事が基本ですよ! 「国債を買う時は、償還期限まで保有する。」、これを忘れずにして下さいね(笑)。

 その他皆さんの中には、目先の高金利に惹かれて、仕組み債(例えば、為替・日経平均等がある一定の値に到達すると、償還方法が変わる債券等の事)に、興味を持っている人もいるでしょうね? でも仕組み債は、商品の中にオプション取引が組み込まれている為、基本的に仕組みが複雑=コストが高い=購入者にとって不利、という事ですから注意して下さいね。

 又外債はいくら金利が高くても、為替の変動を直接受ける為、もし円高時に売却、又は償還等になった時は、為替差損で金利分が飛んでしまう場合が多々ありますから、外債を購入する時は、為替リスクや為替手数料に十分注意して下さいね! 外貨預金と同じですよ。

 最後に社債は、大口の機関投資家にとってはメリットがあるとされていますが、個人では投資金額が少ない為、余りメリットがないとされています。その為、例えば銀行の定期預金・国債より利回りが高い等の理由で、ボーナス等を使って購入する場合は、さっき述べた信用リスク等に十分注意して、購入して下さいね!

 低金利でもいいから、どうしても元本割れは嫌だという人には、債券の中では信用リスクの面で一番優れている「国債」がいいかもしれませんね? 今日は、ここまでです。(大川 正吾)