今年に入ってから薬学部志望の高校生を持つ保護者のご相談が続きました。偶然でしょうか?

 大学進学に向けてある程度の資金準備はしていたものの、学費を調べてみるととても足りそうにないことがわかります。借りることを考えなければ卒業まで学費を支払う見込みが立ちません。「大学でも短大でも専門学校でも、進学する時には100万円が必要になる」と言われてきました。それくらいの金額で足りる場合もあるのですが、不足するケースも少なくありません。

 文部科学省が調べた私立大学の初年度(一年生時)にかかる金額を抜粋すると

文・教育学部 1,186,593円
理・工学部  1,412,274円
薬学部    2,079,655円
医学部    4,923,504円
芸術系学部  1,678,242円
体育系学部  1,264,455円
(文部科学省「平成24年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金」)

 となっています。

 ちなみに国公立大学の標準額でも817,800円。およそ100万円程度でまかなえるのは国公立大学か私立文系くらいです。しかも、入学するにはまず受験費用がかかります。一校受験する毎に35,000円程度はかかるので、複数校受験する一般入試なら数十万円をプラスして考えなければなりません。

 最も避けたいのは入学手続きの締め切り直前になって慌てることです。お金の準備は早いに越したことはありません。

 まずは子供がどのような進路を希望しているのかを知ることが大切なのですが、聞けば何でも素直に答えてくれるとは限らないのがこの年頃の難しいところ。聞き出すタイミングを上手にとらえていただきたいと思います。いつもよりのんびりできる夏休みはチャンスかもしれません。(執筆者:森田 和子)