筆者は、例年年初の経済展望セミナーの中などで、新規株式公開(IPOとも言います)の数についてもこだわり、言及して来ました。それは、「発行市場」と「流通市場」は有機的に関係していて、「流通市場」を占う意味でも、さらには経済の活力を図る目安としても新規株式公開(IPO)の数について注目しているからです。

過去~今年前半までのIPO市場を振り返る

 筆者の調べでは、2000年の204社をピークに06年が188社
07年が121社

05年が158社

08年が49社

 リーマン・ショック後の09年は19社、10年は22社と落ち込み、

11年は、37社
12年は46社
昨年は58社

 といったところだったと思います。

 では、2014年、これまでのIPO市場の動向はどうだったでしょうか? 西武ホールディングス、ジャパンディスプレイ、日立マクセルなど大型の上場も目立地注目を集めました。上場企業数でも半年で26社とかなりのペースだと思います。

今年後半のIPO市場は?

 では、今年後半は、どんな企業が上場するのでしょうか?

 やはり、注目されているのがLINEでしょう。言わずと知れた、この数年で利用者が急激に伸びている無料メール・通話サービスであります。一説には、利用者は2014年2月6日時点で3.5億人を突破。2014年中に5億人を目標にしているとのこと! もし上場すれば、時価総額は1兆円を超えると思われます。

 また、リクルートホールディングスも上場時の時価総額は1兆円を超える見込みですし、ガストやバーミヤンなど、ファミリーレストランを展開する「すかいらーく」も近く上場するようです。今年後半のIPO市場からも目が離せませんね。

 そして、言わずもがな新規株式公開(IPO)の動向を占う場合、既に上場している株式が取引されている今後の「流通市場」の動向もポイントになると思います。(執筆者:阿部 重利)