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住宅ローンの誤解 「頭金を沢山用意したり、繰り上げ返済した方がいい」

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住宅ローンの誤解 「頭金を沢山用意したり、繰り上げ返済した方がいい」

 最近、気にしている方が多いのが「住宅の購入」です。よく、「家を買うには、頭金をできるだけたくさん入れて、ローンをなるべく少なくした方がいいんですよね?」と聞かれます。でも、実は、必ずしもそうではありません。むしろ、ローンの内容やその方の性格などによっては、頭金をさほど入れない方がいい! という方も結構います。

 といいますのも、今は住宅ローンを借りたときに支払う利息=住宅ローン金利が、とても低くなっています。そうなると、資産運用に興味がある! という方は、住宅ローンを低い金利でなるべくたくさん借り、手元にお金を残す。そして、手元に残したお金を、住宅ローン金利よりも高い金利で運用した方が、お得なんです。

 たとえば、頭金を減らして、住宅ローンの借入額を100万円増やして、1年で1万円の利息を多く支払うことになっても、手元に残した100万円を運用して1年に3万円の利益を得ることができたら、その方がお得ということです。

 これは、繰上げ返済にも同じことがいえます。「繰上げ返済は、どんどんした方がいい!」と思い込んでいる方もおられますが、これも必ずしもそうではありません。理由は上と同じです。

 この方法が「あなた」にとって本当にお得かは、選ぶ住宅ローンの種類や、資産運用する商品の内容、今後の人生設計などによります。ただ、世間の思い込みが、「あなた」にとって良いとは限りません。さまざまな選択肢を知ったうえで、「選ぶ」ことが大切だと思います。

 いつも思いますが、お金のことには『一般論』はほとんどないので。人から聞いた話に踊らされないでくださいね!(執筆者:松本 喜子)

《松本 喜子》
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松本 喜子

松本 喜子

はなFP事務所代表 ファイナンシャルプランナー(CFP®、1級FP技能士) 保険などの商品を販売しない珍しいファイナンシャルプランナー。保険会社FP部門で数百人から家計相談を受け、引続き独立FP会社で経験を積む。2010年には娘を出産し、専業主婦と子育てを経験。子育てを通して人生設計の大切さを再確認し、現在は「みんなを笑顔に!」をモットーに、個別相談、講師、コラムの執筆など、FPとして独立して活躍中。 寄稿者にメッセージを送る

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