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「持病があっても加入できる医療保険」の競争が激化

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「持病があっても加入できる医療保険」の競争が激化

1. 持病があっても加入できる医療保険とは?

 「引受基準緩和型」や「限定告知型」と言われる医療保険。特に体調に不安がある中高年の間で関心が高い保険だ。

2. メットライフの新商品発売で、にわかに保険料争いが激しく

 9月発売のメットライフ生命の「フレキシィ・ゴールド」が発売されるまでは、アクサ生命の「OKメディカル」の保険料が最安値だったが、メットライフ生命は、その保険料を下回る、あるいは同等レベル(年齢や性別により違う)にまで引き下げた。従来の同等保険よりも最大で18%安い設定である。

 もともと、生命保険や医療保険はニーズが顕在化しないので販売しにくいと言われてきた。ところが、「引受基準緩和型」や「限定告知型」の医療保険は、ニーズが顕在化しているので、保険会社としても保険料を集めやすいのだ。

3. 保険に加入するためには健康告知が必要

 体調に不安がある方はとっては、簡単に保険に加入できるという点が「引受基準緩和型」や「限定告知型」の医療保険の最大のメリットだ。

 通常の医療保険でしたら、告知項目は6~9項目あり、50歳前後の方ならば多くの方がどれかの項目に「はい」になってしまうような内容だ。

 ところが、メットライフ生命の「フレキシィ・ゴールド」では、告知は以下の3点のみ。

(1) 過去5年以内にがんまたは肝硬変で入院・手術をしたか?
(2) 過去1年以内に病気やケガで入院または手術をしたか?
(3) 最近3カ月以内に医師に入院または手術を勧められたか?

 いずれにも該当しなければ加入できるという内容。

4. 通常の医療保険の保険料と比べると…

 持病がある人ほど保険に加入したいという気持ちは理解できるが、保険料は通常の同等医療保険に比べ、1.5~2倍高くなる。

5. 「引受基準緩和型」や「限定告知型」の医療保険は最終手段だ

 持病があっても、通常の医療保険に加入できる可能性、また保険会社によっては、通常の医療保険の1.3倍程度の割増保険料で加入できる可能性、もある。

 また、確率論から考えれば明白なのだが、医療保険に加入しないという選択肢が正解になる可能性は非常に高い。健康保険には高額医療費制度があり、実際に医療機関に支払う医療費には上限があり、それほど家計にダメージを与えるものではない。

 持病を持っている、あるいは体調気に不安がある方の医療保険加入に際してのステップは以下の通りだ

(1) 医療保険には加入しない。
(2) 加入するとすれば、いったんは通常の医療保険に加入できるかどうか申し込みをしてみる。
(3) 通常の医療保険に加入できないとなった場合に最終手段として、「引受基準緩和型」や「限定告知型」の医療保険を検討する。

 以上。(執筆者:釜口 博)

《釜口 博》
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釜口 博

㈱ジョイント・プレジャー 代表取締役 保険実務に強いファイナンシャルプランナーとして、また自身の営業経験を活かした営業実務研修は、即実行できる内容との評価が高い。 <保有資格>:CFP  1級ファイナンシャルプランナー技能士 二種証券外務員 相続士 寄稿者にメッセージを送る

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