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海外渡航者向けの「マネパカード」検証(2) 最強の外貨両替方法はコレ

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海外渡航者向けの「マネパカード」検証(2) 最強の外貨両替方法はコレ

 9月初頭にマネーパートナーズGP(証券コード8732)が取扱を始めた、海外渡航者向けの海外専用プリペイドカード「マネパカード」を利用すると、銀行窓口での外貨両替、現地でのクレジットカード利用よりお得な手数料で外貨を手にすることができることを先日お伝えしました。おさらいすると…

<マネパカードを利用して渡航先で米ドルを引出した場合>

両替手数料:約0.73%
ATM手数料:2USD/1回(約218円)

 しかし、前回の記事で比較していない外貨入手方法があるんです。それは…

◆クレジットカードで海外キャッシング
◆マネーパートナーズ外貨受取サービス

 この2つの両替方法とマネパカードのサービスを比較し、外貨両替のベスト・チョイスを探ってみたいと思います。


「クレジットカードで海外キャッシング」との比較

 まず、クレジットカードで海外キャッシングした場合の手数料を割り出してみましょう。お持ちのクレジットカードには、たいていショッピング枠とキャッシング枠という二つの枠が付帯されており、利用限度額の範囲内で二つの枠を国内外問わず利用することができます。

 キャッシング枠が付帯されているクレジットカードならば、渡航先の現地ATMで簡単に現地通貨を引出すことができますが、その時のキャッシング金利は概ね18.0%となっています。レートは支払処理を行なった日の為替標準レート(仲値)が適用となり、海外でキャッシングしても海外利用手数料というものは加算されません。

 問題は借入期間。キャッシング利息は日払い計算となっていて、借入期間が長いほど支払利息が高くなります。よって、海外でキャッシングして帰国後なるべく早めに「繰上返済」するのがポイントです。それを踏まえ、仲値が109円の時にアメリカで米ドル1000ドルをキャッシングし、利用してから30日後に利息も含めて一括返済したケースの手数料を計算してみます。

借入金額:109円×1000USD=109,000円
返済利息:109,000×0.18÷365日×30日=1,612円
返済総額110,612円に対する支払利息1,612円の割合:1.45%

 こうして比較すると、海外キャッシングの手数料(1.45%)は、渡航先でのクレジットカード払いの手数料(1.60%)とほぼ変わらず。マネパカード手数料(0.73% + 2USD)の方がお得な計算になりますね。

「マネーパートナーズ外貨受取サービス」との比較

 次に、同じマネーパートナーズが取扱う「外貨受取サービス」との比較をしてみましょう。この外貨受取サービスを利用すると、利用空港(成田・羽田・関空・セントレア)で現地通貨を受取りそのまま飛行機に乗り込めるというもの。この外貨受取サービスの手数料と比較してみましょう。

 適用レートは1米ドルあたり +20銭と決められており、その+20銭が為替手数料にあたるものです。そして、マネーパートナーズFXレート(仲値とほぼ同レート)が109円の時は、109.2円が適用レートとなります。そうすると、米ドルへの両替手数料は約0.18%という計算になりますね。ただし、空港で受取る場合、受取事務手数料として500円が徴収されます。

外貨受取サービス手数料:0.18%
外貨受取手数料:500円

 手数料の面で比較すると、実はマネパカードよりもマネーパートナーズの外貨受取サービスの方が少しお得なんです。

 じゃあ、なんでマネーパートナーズはマネパカードを始めたの? って話になりますよね。確かに手数料の面では外貨受取サービスの方が若干お得なのですが、マネパカードと外貨受取サービスにはそれぞれの特色がありますから、渡航者の都合に応じて使い分ける必要があるかと思われます。

取扱外貨

マネパカード:米ドル/ユーロ/英ポンド/豪ドル/香港ドル
外貨受取サービス:米ドル/ユーロ/英ポンド/スイスフラン/韓国ウォン

 取扱通貨に違いがあることに加え、マネパカードでは、アメリカドルがチャージされていることが条件で、クロスボーダー手数料(利用額の3%)を払えば上記5通貨以外も引出すことができますので、キャッシュよりも融通が利くのが利点です。

保証

 外貨受取サービスで外貨を受取ると、その後の保証はゼロ。仮に紛失・盗難にあったら無一文になってしまいます。一方で、マネパカードには「カードショッピング保険」が付帯となっており、カード利用で買ったものを対象として総額50万円までの紛失・破損・盗難による損害を補償してくれます。

マネパカードユーザーが注意しておきたい点

 最後にもう一つ考えておきたい点ですが、低手数料トップ2の外貨受取サービスとマネパカードがあればクレジットカードは全く必要ないか? という疑問です。一番お得な手数料で外貨を空港で受取り、現地で必要とあればATMで現金引出、またはマスターカードとしてカードショッピングも可能ですから、クレジットカードは要らないということでしょうか。実は、そうとは言い切れないようです。

 一つは海外旅行保険。クレジットカードには自動または利用による海外旅行保険が付帯となっていますから、海外旅行保険を安く済ませるためにクレジットカードは欠かせません。

 もう一つ注意したいのが、マネパカードのカードショッピング。マネパカードはあくまでもプリペイドカードでありクレジットカードではありません。マスターカードの表示があるところなら、いつでもどこでも利用できるかというと、クレジットカードのようにはいかないケースも出てきそうです。

 例えば海外でのレンタカーにクレジットカードは必須ですが、マスターカードの表示があるレンタカー店なら必ず利用できるのか、マネパカード・サポートに問い合わせてみると…。

『レンタカー店では、加盟店の判断によりご利用いただけないことがあります。なおレンタカー店の他、ホテルなど事前に一定額のデポジットが請求される場合は、チャージ残高の一部が一定期間利用できなくなることがあります。また最終的にチャージ額以上の金額を請求される可能性があることから、ご利用いただけない場合があります。』

 と、このような返信をいただきました。つまり、マネパカードでは対応不可のケースも想定しておくべきだということです。ですから、最低1枚のクレジットカードを ‘保険’ として携帯するのは必須と言えそうです。

結論は以下の通りです。

◆最低限必要となる分の現地通貨を渡航前に「外貨受取サービス」で受取る
◆現地で必要となる現金は「マネパカード」を利用して現地で引出す
◆ID代わりになり、海外旅行保険としても活用できるクレジットカードを1枚は携帯する

 これが、現時点における最強の外貨両替方法となります。海外渡航時の参考になれば幸いです。(執筆者:堀 聖人)

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《堀 聖人》
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「お金のために働くのではなく、お金に働いてもらう」ことをライフテーマとするアラフォー。銀行にお金を預けるだけでは時間とお金を活かしきれていないと悟り、お金がお金を生む仕組みを独学で学ぶ。投資歴は株式投資8年、FX3年。開設済み証券口座は5口座、FX口座は10口座以上。株式投資、FX投資、クレジットカードをメインに鋭い視点からなるコラム執筆中。日経ヴェリタスなどでもコメント。 <保有資格>:第二種証券外務員資格 <メディア掲載>:日経ヴェリタス 2015年11月15日号、 株完全ガイド(晋遊舎) 寄稿者にメッセージを送る

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