先日の記事の中で、銀行での外貨預金は融通が利かず、しかも為替手数料が高すぎ、という話をしました。これからドル円が120円に向かおうとしている為替相場を見ると、外貨預金に魅力を感じる反面、銀行で外貨預金をすることはオススメできません。

 しかし、即時解約ができて、しかも手数料が場合によっては1/100以下となる外貨預金方法がありますので、その方法をズバリご紹介できたらと思います。銀行以外での外貨預金法となるのは…

 【FX口座】を活用した外貨預金法です。

 え? FX? FXってレバレッジがどうのこうのでリスキーなんでしょ? と思いましたか? いいえ、それは誤解です。確かに、日本国内のFX口座では最大25倍のレバレッジを利かせられますから、相応のリスクが生じますが、レバレッジを1倍とすることで相対的にリスクを抑えることができるんです

 ここで紹介するのはレバレッジを1倍として運用する方法、つまり銀行で外貨預金するのと同等の方法です。しかも、銀行で外貨預金するよりメリットが多いので、外貨預金という資産運用にちょっとでも興味があるなら、どうぞ最後まで読まれて下さいね。

レバレッジをかけずにFX口座を利用するのがポイント

 FXとは外国為替証拠金取引のことですが、少額の証拠金を担保として預託し、その証拠金の最大25倍分の外貨を運用できる、これがFXの特徴です。25倍のレバレッジをかける場合、以下のような取引になります。1ドル110円の時に1万ドル分を運用するとなると…

証拠金×レバレッジ25倍=1万ドル(110万円分の米ドル)

 つまり、44,000円の証拠金をFX会社に預託し、米ドル1万ドルを運用することになるわけです。たった44,000円で110万円分の米ドルを運用できる反面、レートが±1円で差益が±1万円となりますから、急激なレート変動によってあっという間に損失を献上することもあり、リスキーな一面があります。

 しかし、レバレッジは調節ができます。言い換えると、レバレッジを1倍にすれば、銀行の外貨預金と同等の取引となるのです。例えば、レバレッジ1倍で1万ドル運用するとしたら、現在のレートで約110万円をFX口座に入れることになります。

 米ドル110万円をレバレッジ1倍で運用した場合、米ドル円レートが約22円になるまで強制決済となることはありません。(強制決済が証拠金×20%の場合)

 ちなみに強制決済というのは、「これ以上の外貨保有はリスキーなので、あなたの預金を強制的に解約します!」といった感じです。まあ、米ドル円が22円になることは考えられませんので、レバレッジ1倍の外貨運用リスクが限定的なのは間違いありません。

 このように、レバレッジを1倍にして運用すれば、銀行口座と同等の外貨預金ができるんです。では、銀行よりFX口座で外貨預金する方が利便性に富んでいると言えるのはなぜでしょうか?

銀行よりFX口座で外貨預金する方がオトクな理由

理由1:原則24時間解約可能、解約手数料完全無料

 FX口座は、土日祝日を除く24時間稼働の取引口座です。月曜の朝7時~土曜の朝7時まで(夏時間と冬時間で取引可能時間が1時間異なる)取引できるわけですが、それはその間世界中の為替市場が絶え間なく動いているからです。

 為替市場が動いている平日なら24時間いつでも取引ができますので、例えば、保有中の外貨が円高に向かっているのでとりあえず売ってしまおうと思えば、その時点で売ってしまう、つまり解約ができてしまうのです。突然解約しても、解約手数料は一切かかりません。

 これが銀行の外貨定期預金だと、ただただ円高に向かう保有外貨の損失を見つめるだけになり、満期まで不安と憂鬱な日々が続きます。

理由2:外貨預金より高金利

 現在、高金利外貨の代表格はニュージーランドドル(以下、NZD)。百聞は一見に如かず、銀行でNZDを1年間定期預金したケースと、FX口座で1年間運用したケースを比較してみましょう。

 今の時点でNZD通貨1年定期預金の最高金利を提示しているのは新生銀行で、3.00%。では、新生銀行で1年間NZDを1万ドル運用したとすると、1万NZD×0.03=300NZD、約26,260円(税・為替手数料含まず)の利息を得られる計算となります。

 一方で、FX口座でのNZD運用はどうでしょうか。現在、FXトレード・フィナンシャルというFX口座でNZDを保有すると、毎日98円受取れます。これを1年間(365日)保有すると、98円×365日=35,770円受けとれるわけですね。銀行のものより高金利なのは一目瞭然です。

理由3:為替手数料が安い

 銀行での外貨預金の大きなネックは、為替手数料です。外貨預金を始めるにあたり、円を外貨に両替し、満期を迎えた時点で外貨を円に戻します。円 ⇒ 外貨、外貨 ⇒ 円。この両方の両替時に為替手数料がかかるわけですが、その手数料がとても高いのです。実際に比較してみましょう。

 上述した新生銀行でのNZD預金をする場合、1NZDにつき40銭の手数料がかかります。仮に10,000NZDを預金するなら…

10,000NZD×40銭×2=8,000円

 往復で8,000円の手数料がかかることになります(レート変動なしとして計算した場合)。金利分で26,260円儲けても、実質18,260円の利益というわけです。

 では、FX口座での為替手数料はだいたい幾らになるでしょうか? 上と同じFXトレード・フィナンシャル口座でNZDを買った場合、取引手数料は無料ですが、スプレッド(買値と売値の差のこと)という形で手数料を支払います。FXトレード・フィナンシャルのNZDスプレッドは3銭、つまりNZDを1万通貨買ったなら…

10,000NZD×3銭=300円

 実質的な為替手数料は300円という計算になります。8,000円と300円ではどちらがお得か、言うまでもありませんね。

FXトレード・フィナンシャルに口座開設する⇒公式サイト

2種類のリスクを忘れずに

 以上の点から比較・分析すると、銀行での外貨預金より、FX口座での外貨預金の方がお得で、且つ利便性が高く融通も利くことが分かります。ですから、なるべくリスクを抑えた外貨預金で資産運用したいというなら、FX口座を活用することをオススメします。

 ただし、上記には為替リスクと金利リスクに関しては触れていません。銀行口座でもFX口座でも、その他外貨商品を運用する場合でも、為替が予想と逆に進むリスク(為替リスク)、そして各国の政策金利が下げられるリスク(金利リスク)について留意する必要があります

 その点を考えながらの外貨預金という資産運用法を選択していただければと思います。(執筆者:堀 聖人)