3日、ブラジル中央銀行が政策金利を11.25%から50bp引き上げ11.75%にしました。

 ブラジルでは大統領選挙で金融政策に対して市場から批判的に評価されているルセフ大統領が再選した後、ブラジル中央銀行が25bp利上げを行っていました。

 今回の金融政策委員会でも利上げは予想されていましたが、25bpではないかという予想が多く50bpの利上げには意外感があったようです。

 「社債投資まとめ!」が取り扱う外国債券の中でも、ブラジルレアル債は高金利の外国債券として個人投資家にも人気があるようですのが、今回の利上げはどのように見ればよいでしょうか。

ブラジルで進むスタグフレーション

 ブラジル経済は、景気低迷とインフレが同時進行する「スタグフレーション」に陥りつつあります。

 まずインフレ率は、ブラジル中央銀行が目標とする上限値である6.5%を今年の6月から上回り続けています。

 また、ブラジルの経済成長は2014年第2四半期にマイナス0.9%、第3四半期にはマイナス0.2%と、2四半期連続でマイナス成長になっています。

 こうしたスタグフレーションの兆候が見られる中、ブラジル中央銀行としても本来は景気刺激のために利下げを行いたいところでしょうが、より重要なインフレ抑制のために利上げをせざるを得ない状況です。

 ブラジル大統領選挙においても、野党候補はこうした状況を打開すべくルセフ大統領の経済政策を転換する政策を訴えかけましたが、残念ながら勝利することはできませんでした。(参考記事:「ブラジルレアルの今後は? ブラジル大統領選挙で現職ルセフ候補が勝利」)

ブラジルレアル債券投資への影響は?

 ブラジルの政策金利が利上げされたことによって、ブラジルレアル債券の利回りは全体的に上昇するかもしれません。

 一方で、スタグフレーションに陥るまで経済を悪化させてしまったルセフ大統領が再選された今、経済低迷を打開するための根本的な政策転換が期待できるかどうか、今のところは不明です。

 もしブラジル経済のスタグフレーションがさらに進行すれば、対ドルで下落を続けているブラジルレアルがさらなる通貨安に見舞われるリスクもありそうです。

 ブラジルレアル債券投資にあたっては、もうしばらく慎重な姿勢を取った方がよさそうです。(提供:社債投資まとめ!)