初めての確定申告 「赤字が減る?」、「退職金の税金が還付される?」 隠された魔法の力とは

 年が明けてホッとしている今日この頃。しかし、『自営業者』、『副業している人』、『住宅購入した人』にとっては、気が重く感じるであろう《確定申告》のカウントダウンが始まっています。そこで、今回は「初めて確定申告する人に向けて」アドバイスをさせていただきたく筆を握りました。

 初めての申告だと「面倒くさい」、「判らない」、「難しい」と考えがちですが、誰でも簡単に作れてしまうものなのです。

 確定申告書を目の前にすると、分厚い申請書にこころが折れますが、説明文を除けば、薄い紙切れなので心配の必要はありません。インターネットを使えば「自宅からの申請も可能です。」むしろ、出来上がった申告書の「金額」があなたにとって重要なキーワードとなるのです。

確定申告書は払い過ぎの税金を『知るための方法』となるもの

 私たちの生活において、税金の負担を身近に感じるものとして「消費税」がありますが、卵や豆腐などの食料品を「買い物カゴ」に入れながら税金のことを考える人は少ないでしょう。

 一般的な思考としては「先週よりも値上がりしたわ!」、「早く割引のシール貼らないかしら…」と金額だけに目を奪われがちです。私たちの日常生活は、知らず知らずに沢山の税金が徴収されている社会で生きているのに、税負担の意識はどこか遠くの世界に飛んでしまっているような錯覚になりがちなのです。

 ちなみに、私たちが払っている税金負担はどのぐらいなるのか知っていますか?

 意識して生活する人は少ないと思いますが、年収の約3割は税金を払っています。

 ショッキングな話をすると、酒税・タバコ税・揮発税・贈与税・固定資産税・相続税まで含めれば、”年収の7割に相当するお金を税金として徴収された!”という話も珍しい話ではないのです。

『税金が取られ過ぎているのではないか』と感じたら!!

 確定申告をすれば、払い過ぎた税金を取り戻すチャンスが訪れます。

 確定申告は、一般の会社員の方には興味のない話かも知れませが、会社が毎年手続してくれている年末調整が確定申告にあたります。

 一般的に確定申告は、「払い過ぎた税金を戻す」イメージが強いですが、視点を変えてみると、1年間に払っている「社会保険料」、「生命保険料」、「所得税などの税金」の金額がはっきりとした数字で見ることができるプライベートの情報なのです。

 あなた自身で、納めている『税金の金額』を具体的に把握できれば、節税できる制度を上手に利用することもできるでしょう。おそらく、あなたが知らないでいる節税の情報は、山ほどあることでしょう。大きな出費をしたなと思ったら専門家に相談すると「お得な情報」をゲットできることもあるので、一度訪ねてみるのも良い方法です。

最近の確定申告は誰でも簡単にできる

 インターネットの普及によって、行政手続きは「自宅に居ながら簡単」に済んでしまう時代となりました。毎年、役所に出向くことが面倒に感じていた私にとって、ネット環境は無くては生活できないぐらいの存在です。

 初めて申告するあなたの為に私がお勧めする情報として、税務処理が簡単に処理することができる『e-tax』を紹介します。

 『e-tax』とは国税庁のホームページの「確定申告作成コーナー」を利用することで、「申告・申請・届出・納税」の手続きが自宅や会社で出来る画期的なシステム。

 操作はとても簡単で、表示される画面を見ながら「金額」を打ち込むだけの作業です。税務計算は自動でやってくれるので、簿記の知識がなくとも心配は御無用!

 操作に慣れてしまえば10分程度で、申告が終わってしまうぐらい便利な機能を備えています。わざわざ交通費と時間をかけて役所に出掛けなくとも用事を済ませられるのですから、e-taxを利用しない手はありません。

 手書き申告で使ったことがない方は、一度『e-tax』すばらしさを体感してみて下さい。煩わしい申告から解放される感覚を感じて下さい。

確定申告を活用するとイイことがいっぱい

 始めの段階で「年収の3割を税金」と書きましたが、税金の負担を軽減してくれるのも確定申告のいいところなのです。身近に耳にする言葉として退職金を例にしてみますと、『退職金は全額がもらえるわけでなく』所得税や住民税を負担しなければなりません。

 しかし、一定の要件を満たせば『所得税』から一定額を控除してもらえる仕組みが用意されており、退職金の税金を大幅に下げてもらえる制度があるのです。

 税制上のお話は省略しますが、「住宅の買い替え」や「退職後の起業」において、赤字で損失を出してしまった場合に、退職金にかかる税金を還付してもらえる有難い制度が存在しています。

 少し難しい言葉になりますが、この仕組みを『損益通算』といいます。

 損益通算できるものには、損益通算の対象となる所得は以下の所得に限られますが、退職金の税金を還付してくれる可能性があるのですから、覚えておいて損はないでしょう。

※通算可能な所得
(1) 不動産所得
(2) 事業所得
(3) 譲渡所得
(4) 山林所得

確定申告は、あなたの収支が分かる総決算

 ここまで聞いてみてどうでしたか?

 聞きなれない言葉に尻込みした人も少なくいと思います。でも、確定申告すれば「誰でも簡単に正しい納税額が算出できる」、「払い過ぎている税金を戻せる」、「赤字を軽減できる」ことは知っていただけたと思います。

 多くの方は、確定申告することで『還付』の恩恵が受けられ、年金暮らしの方でも所得税を納めていれば還付を受ける可能性は高いのです。年に一度の確定申告で、あなたの収入を「総決算」してみませんか。

 2月16日から確定申告の受付はスタートされます。さあ、始めてみましょう! あなた自身の総決算。(執筆者:村井 一則)

この記事を書いた人

村井 一則 村井 一則»筆者の記事一覧 (54) http://norieg.web.fc2.com/

ノーリエ合同会社 代表社員
北海道札幌市出身。理容師免許取得後サロン勤務・管理職・店舗経営を経て、2004年に訪問理美容の専門事業を展開。事業拡大に伴い2011年4月にノーリエ合同会社を設立。現在、福祉系FPの年金アドバイザーとして、老後の資産設計や介護に関する悩みをお持ちの方のご相談のサポートとして活躍。メール無料相談も実施中しておりますので困ったことがありましたらお気軽にお尋ねください。
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