1年に1~2回、株主への御礼として贈呈される株主優待商品。優待商品はピンキリで、探せば探すほど魅力的な優待商品が見つかります。ただ、「これ欲しい!」と思える優待商品が見つかっても、その銘柄を購入するのに時々ネックとなるのが株価。この株主優待魅力的だなぁと思っても、高くて買えない銘柄に出くわしたことはありませんか?

 優待は魅力なのになかなか手は出せない株式銘柄。そんな銘柄を4つ厳選してみました。その銘柄と優待を見てみると、今後の株式投資のヒントが見えてきますよ。(株価はすべて執筆時点のもの)

■歌舞伎座(9661)
株価:5,030円
最低購入株数と金額:1,000株/5,030,000円
権利確定月:2月・8月
優待内容:
日本伝統の歌舞伎を見られる、歌舞伎座優待券。1000株以上保有で歌舞伎座招待券を8枚/年受取れます。
■オリエンタルランド(4661)
株価:27,995円
最低購入株数と株価:100株/2,799,500円
権利確定月:3月・9月
優待内容:
東京ディズニーランドか東京ディズニーシーのどちらかのワンデーパスポート。100株以上で1枚、200株以上で2枚受取れます。

 歌舞伎座とオリエンタルランドは別格で、一般庶民はなかなか手が出せない高価格銘柄となっています。それよりちょっとだけトーンダウンした高価格&魅力的な優待銘柄がありますので、そちらも併せてご覧ください。

■ワコールホールディングス(3591)
株価:1,150円
最低購入株数と株価:1,000株/1,150,000円
権利確定月:3月・9月
優待内容:
婦人下着メーカーの中で業界トップのワコール。1,000株以上保有で、6000円分の自社商品券(3000円分を年2回)と、カタログやネット販売商品の20%割引優待券がもらえます。ワコールが大好きな女性には魅力的な優待です。
■サガミチェーン(9900)
株価:1,109円
最低購入株数と株価:1,000株/1,109,000円
権利確定月:3月・9月
優待内容:
1000株以上保有の株主に一律で、優待食事券が30,000円分(500円券×30枚×年2回)受け取れます。優待券はサガミチェーングループ(サガミ、味の民芸、あいそ家、どんどん庵等)で利用できます。

高額投資の価値があるか冷静に分析しよう

 以上4つほど高価格で「欲しい!」と思える優待銘柄をご紹介したのですが、読者の皆様の目にはどのように映ったでしょうか?

 「ディズニーワンデーパスポートいいなぁ」、「30,000円分も優待食事券がもらえるのはお得」と感じた方がいたかもしれませんが、ちょっと冷静に分析してみたいと思います。もらえる優待商品と配当金を合わせて、利回りがどれほどかちょっと計算してみると…

■オリエンタルランド:
(配当14,000円+優待商品時価6,400円)÷2,799,500円×100=0.72%

■サガミチェーン:
(配当5,000円+優待食事券30,000円)÷1,109,000×100=3.15%


 以上の利回り計算になりますが、こうして計算してみるとオリエンタルランドの利回りは決して高いものではありません。280万円ほどの投資で、14000円の配当+ディズニーリゾート1日券1枚をお得と見るかどうか。

 意見の分かれるところだとは思いますが、10万円前後の株に投資して2万円ほどの利益を得るのは現実的に十分可能ですから、利益分でディズニーリゾートワンデーパスポートを購入した方が効率が良いとも考えられます。

 サガミチェーンに関しても同様です。サガミチェーンの3万円相当の食事券はかなり魅力なのは確かですが、10~20万円の株式銘柄で利回り3%前後のものはたくさんあります。ですから、どうしてもサガミチェーンの食事券が欲しいという場合を除けば、100万円以上を投資しなくとも同等の利回りは十分期待できるんです。

 株主優待を検索すると思わず手を出したくなる商品がけっこうありますが、利回り計算等を用いて冷静に銘柄分析することをおすすめします。効率よく利益を得られる株式銘柄に注目し、優待銘柄だけにとらわれないよう注意したいところです。(執筆者:堀 聖人)

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