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こんなにある! 家計を圧迫する「住宅購入後にかかる費用」5つ(概要編)

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こんなにある! 家計を圧迫する「住宅購入後にかかる費用」5つ(概要編)

「夢のマイホーム」を購入するか否か悩んでいるあなた、住宅ローンを返済できるかどうかが一番の課題だと思っていませんか? でも実は、

住宅ローン以外にも多くの費用がかかる

のです。マイホーム購入後における住宅ローン以外の費用についてご紹介します。


大きく分けて5種類の費用

1. メンテナンス費用

 いわゆる修繕費です。一戸建てに関しては、こまめなメンテナンスが総修繕費用を抑えます。まだ大丈夫かな、という段階でのメンテナンスをお勧めします。費用は規模や環境にもよりますが、一戸建ての場合10年で100~200万程度、マンションの場合の管理費は月2万円台が目安です。

2. 保険

 火災保険料・地震保険料やローンによっては団体信用生命保険料が発生します。火災・地震保険料は支払方法・補償範囲で金額が異なります。一括で支払った方が割安になりますが、何十万単位になります。毎年払いの場合は地震保険料控除が適用されますので、年末調整・確定申告の際はお忘れないようにしましょう。

 団体信用生命保険料は民間住宅ローンの場合は金利に含まれているのが一般的ですが、フラット35では借入残高に応じた保険料を支払うこととなります。参考までに、フラット35の団体信用生命保険料についてご紹介します。保険料は借入残高に応じて変動し、3000万円35年間返済のローンを組んだ場合の初年度保険料は約10万円となります。

3. 税金(固定資産税・都市計画税)

 土地建物にかかる税金で、基本的には一生支払うことになる税金です。(都市計画税は納めなくていい地域もあります)基準価格は3年ごとに見直され変動し、土地に関しては周辺環境の変化によって価値が上がる(税金が上がる)可能性もあるので注意が必要です。また、相続により子供が土地を取得するとたとえその土地に住んでいなくとも支払い義務が発生します。

4. ローン金利

 経費というと違和感があるかもしれませんが、ローン金利は住宅購入費に上乗せされるのですから立派な経費です。

 例えば3000万円を金利2%で借り35年かけて返済すると、金利支払額は1000万円を超えます。金利がかかるのは当たり前ではありますが、毎月返済額を機械的に支払っていると金利と本来の住宅購入額との境界線が見えなくなりがちです。金利分を支払っているという意識を持って返済しましょう。

5. 水道光熱費

 一戸建てを購入した場合は、賃貸に比べて水道光熱費が余分にかかる可能性が高いです。太陽光発電を利用して電気代を抑えるといった対策もありますが、原則として「水道光熱費は増える」と思っておきましょう。

購入にかかる費用が住宅ローン返済を圧迫することも

 住宅費用は想像以上ではないでしょうか?

 このローン以外の費用によって家計が圧迫され、結果としてローン返済そのものが難しくなるケースが多いです。対策は最初の購入額で無理をしないことです。購入金額を身の丈にあった額にすることに加え、現金を確保しておくことも大事なポイントです。

 ローンに関しては『(いくら借りられるのかではなく)いくら返せるのか』頭金に関しては『(いくら支払うかではなく)いくら残すか』という視点で住宅購入額を考えましょう。

 私がよく住宅購入相談のお客様にお伝えするのが「ちょっとの背伸びが命取り」という言葉です。購入時は「ちょっと」の背伸びだったはずが、金利や諸費用、お子様の成長などとともに住宅費が家計の大きな負担になる例が多いです。30年後も笑顔でいる為に身の丈を見極めて住宅購入してください。(執筆者:横山 晴美)

後篇:住宅購入後にかかる費用(具体例編) ローン完済時に家がボロボロ…を防げ

《横山 晴美》
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横山 晴美

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ライフプラン応援事務所 代表 自身の結婚・退職を経て、ライフプランとお金の知識の重要性を感じFP資格を取得。2013年「あなたの家計はあなたが守る」を信念とした「ライフプラン応援事務所」を立ち上げる。以後、個別相談・マネーセミナー・執筆と活動の幅を徐々に広げている。住宅・子育て・老後といった普通の人がぶつかるお金の問題を解決すべく活動。 <保有資格>:住宅ローンアドバイザー 寄稿者にメッセージを送る

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