答えは、「年金保険料を払っているならもらえます」。

 ただし、いつから、いくらもらえるか、ということについては、あなたの「3つの条件」によって変わります。

 その条件とは?

1. 加入している年金制度(厚生年金、国民年金、共済年金)
2. 加入の年数
3. 支払っている年金保険料の金額

 例えば、同じ45歳の3名の女性で見てみましょう。

Aさん:高校卒業後ずっと正社員で厚生年金に加入、これからも働く予定。家族構成はシングル。

Bさん:大学卒業後数年働き、その後結婚、現在は夫の扶養にはいっている。働く予定はなし。

Cさん:大学卒業後数年働き、その後結婚、10年後離婚、現在はシングルでパートで働く。正社員をめざしている。

 この方たちが受け取る年金、それぞれいくらでしょうか?

 答えは、「わかりません」。(受け取る年齢は、基本的には65歳からです)

 それだけ、年金の計算は複雑であり、一人一人金額はちがうのです。

 年金の金額を知るために、3つの条件、これを「年金記録」といいますが、この記録を確認することはとても大切です。

 ねんきん定期便では、35、45、55歳以外の年には、加入記録が過去1年しか確認することはできませんが、「ねんきんネット」を使えば、最初に加入したところからすべての加入記録が確認でき、また年金金額を試算することができます。

ねんきんネット
(初めて利用するときは、ユーザIDの発行申込みが必要です。)

「年金はもらえない」、「払う額>もらう額」は誤解

 公的年金制度は未納者が多くて、年金はもらえないと聞いているので、支払った年金保険料は無駄になるのでは? という心配も聞きます。

 無駄になることはありません。国民年金の1号被保険者の約39%は未納ですが、全体からみると数パーセントにすぎません。また、未納者には年金は支払われませんので、あなたが未納者の分も年金を負担することはありません

 また、払った年金保険料は、社会保険料控除として、現役時代の税負担を少なくする効果があります。

 納付する保険料より受け取る年金の方が少ないから、もったいないので払わない、という声もあります。これも誤解です。厚生年金の年金保険料は半分は会社が負担しています。老齢基礎年金の半分は消費税を財源とする国庫補助、つまり税金です。

 年金保険料を納付しないということは、会社負担分や納税分も年金で受け取らないということになりますから、その分を受け取る権利を放棄することになります。あなたが払った年金保険料は、会社負担分や国の補助も含めてあなたの年金として受け取れるのです。

 支払うことにより、万一のときの保障、終身給付を受けられることが可能な公的年金。ぜひご自身の年金記録を確認し、セカンドライフ資金の備えとしてくださいね。(執筆者:山田 容子)