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なぜ、投資で損をするのか?(2) ~「まさか」に注意が必要~

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なぜ、投資で損をするのか?(2) ~「まさか」に注意が必要~

 投資を行う上では、例えば国内の株式投資であれば、日経平均株価の動きは何らかの形で影響を受けることになります。例えば、ファンドマネージャーなどの投資のプロが投資信託の運用を行う場合、日経平均株価が1年間で-10%のような状況であれば、ファンドマネージャーの腕で運用を行っても、その投資信託をプラスにするのは至難の業だと言われています。

 投資環境が“雨”の場合であれば、投資のプロであっても避けられないのが現実です。

 日常生活の中で晴れの時であれば雨傘は必要ありませんが、雨の時であれば雨傘がなければ濡れてしまうことになります。しかし、天気予報で天気を確認される方も多く、天気予報については外れることもありますが、ほぼ正確に予測しています。

 ところが投資の予測では、天気予報と比べると正確性は劣ってしまいます。これは、投資の予測のレベルが低いのではなく、政治・経済・紛争などの他に予測ができない要因も投資の環境に影響を与えているからです。

 小泉純一郎元総理が、「人生には3つの坂がある」と言っています。それは、上り坂、下り坂、それに「まさか」という坂です。この「まさか」という坂はなかなか予測ができません。


 例えば、「電力会社の株価は比較的安定しており、配当金も定期預金と比べると高めになっているので、安定した運用を考えるのであれば、電力会社の株式投資が良い」といったような話を昔はよく言われていました。

 ところが、この運用方法は予測ができない要因により、一瞬にして崩れてしまいました。

 したがって、投資を行う上では、「まさか」のことも考えて行う必要があります。これは、実際に「まさか」を経験して初めて気付くことなのかもしれませんが、「まさか」のことがあっても、次のチャンスに向けて投資を続けることができる状況にしておくのも重要です。

 収益を上げるために投資を行うのですが、逆の動きになったことも考えた上で行う必要があります。投資は派手さがあるように思えますが、案外、地味なものかもしれません。(執筆者:岡田 佳久)

「なぜ、投資で損をするのか?」シリーズ、第3話はこちら

《岡田 佳久》
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岡田 佳久

執筆者:CFP、FP技能士1級 岡田 佳久 岡田 佳久

株式会社オーブレイン 代表取締役 (講演実績)一般向けセミナー、民間企業、高等学校、大学、資格専門学校、社団法人、NPO法人、商工会議所、男女共同参画センターなど(累計約1,000回以上)。(執筆実績)産経新聞、神戸新聞、Yahoo!JAPAN、ダイヤモンド社、わかさ出版など多数 ≪保有資格≫CFP、FP技能士1級、キャリアカウンセラー(CDA)、 1級DCプランナー(金融財政事情研究会) 、第二種証券外務員(未登録)、住宅ローンアドバイザー(金融検定協会) 寄稿者にメッセージを送る

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