お金が貯まらない人は、家計簿をつけていても、予算を袋分けして管理していても、どうしても貯まりません。

 お金を管理するときには「いくら使ったのか?」と金額を気にする人が多いのですが、「何に使ったのか?」という使い方に注目している人は少ないのではないでしょうか?

 お金が貯まらないのは、予算以上にお金を使ってしまっているからですが、ムダ遣いを減らすには、使った金額よりも、むしろ「何に使ったのか?」というお金の使い方に注目する方が効果的なんです。

「消費」・「浪費」・「投資」に分類する


≪財布に溜まったレシートにはもうひと働きしてもらいます≫

 家計再生コンサルタントの横山光昭さんが考案したのが、お金の使い方を「消費」・「浪費」・「投資」に分類する、という方法です。これこそが、使った金額ではなく、使い方に注目した家計管理です。使ったお金を、以下のように分類していくことで、ムダ遣いに気づくようになります。

消費……食材や水道光熱費など、生きていく上で必要なお金のこと。経費とも言えます。

浪費……なくても大丈夫なのに使ってしまったお金のこと。

投資……将来の自分や家族にとって有効に使ったお金のこと。習い事や、貯金も投資ととらえます。

消費70%:浪費5%:投資25%

 この割合が理想とされているそうですよ。

レシートを見て、分類していこう


≪空き瓶や空箱を利用しましょう≫

 簡易的なやり方としては、レシートごとに分類していく、ということもできます。

 おおざっぱに、「主に食材を買ったレシートなら消費」、「主に無駄遣いだったレシートなら浪費」と分けていきます。

 1週間に1回や1か月に1回などまとめて集計してもいいのですが、それすら面倒臭いという人は、パッと見のレシートの量で判断してもOKです。溜まったレシートを見るだけでも、「うわ、こんなに浪費してる……」って思っちゃいますもんね。

 ただ、やはり本当に無駄遣いをなくしたいなら、レシートの中身を一つひとつチェックしていく方がいいでしょう。

一つひとつ、ジャッジしていこう


≪1週間で9枚のレシートが溜まりました≫


≪まず用意するのは、蛍光ペンなど、色分けできるペンです。≫

 財布からレシートを出し、一つひとつ買ったものを思い返して、消費・浪費・投資と色分けしていきました。

 この時点で、すでに「そうそう、これって買わなくて良かったよな~」と思い始めます。

集計して、ムダ遣いがどれぐらいあるかチェック!


≪エクセルで集計してみました。≫

 エクセルを使える人なら、合計とパーセンテージが自動計算されるように表を作るのがおすすめです。早いです。

 家計管理アプリを使ってなんとか手際よく集計できないものかと考えましたが、どっちみちアプリを使っても一つひとつ振り分けていく作業が必要……。それなら、蛍光ペンをつけていく作業の方が楽だという結論にいたりました。

 エクセルを使わずに、手計算で集計しても大して大変ではありません。


≪裏紙を使っているので見づらい……すみません≫

 用意するのは、電卓と、紙とペン。

 ちなみに、このセーラームーンのペンを使うと気分が上がるので、わたし的には浪費ではなく投資です!!

 まず、浪費と投資だけ集計していきます。そして、それぞれのレシートの合計金額を集計します。

 合計金額から浪費と投資の金額を引けば、残りが消費の金額になります。(消費は数が多いので、引き算で計算した方が早いです)

 それぞれのパーセンテージの計算は、

消費÷合計金額
浪費÷合計金額
投資÷合計金額

 といった計算式でもとめられますよ。

 わたしのこの1週間は、

消費:67%
浪費:14%
投資:18%

 という結果になりました。ちょっと浪費が多いですね……反省です。

「浪費」を反省してみます


≪雑誌を買いました≫

 ファッション雑誌を購入したのですが、これは失敗しました。なんとなく特集記事に釣られて、普段買わない雑誌を購入。しかし、わたしが好きなテイストとは全然違う雰囲気だったので、ほとんど参考になりませんでした……。


≪ブラックサンダー……≫

 女性ならご存じの方も多いと思います、ブラックサンダー。小腹が減ったときなんかはちょうどいいんですよね。

 コンビニへ薄力粉を買いに行ったときの「ついで買い」です。ちょっと我慢して、薄力粉でクッキーでも焼いておけば良かったです。(ちなみに、この薄力粉はプライベートブランドのものなのでコンビニで買っても安いんですよ)


≪3人分のおやつ……≫

 家族3人で買い物に行ったのですが、時間が少し遅くなってしまい、その分夕飯が遅くなってしまいそうでした。そのため、軽く食べるものを、と3人分のおやつを購入。

 計画的に外出すべきでした。

 とは言え、浪費はゼロにする必要はなく、全体の5%ぐらいであれば許容されるべきだと言われています。まったく無駄の無い生活というのも息苦しいですものね。

 多すぎない程度に、浪費をコントロールすれば支出は自然に減っていきます。

これは消費? 浪費?

 なんでもかんでも、「これは消費なのだ!」と都合よく解釈してはいけません。ジャッジするときは、シビアにいきましょう


≪これは必要なガトーショコラ!≫


≪これも必要なガトーショコラ!≫


≪これだって必要なガトーショコラ!!≫

 どうです? 普通に生活していて、こんなにもガトーショコラは必要でしょうか?

 月1ペースでガトーショコラ食べてることに今気づきました、わたくし。もちろん、これは浪費に分類した方がいいでしょう。

 何度も言いますが、シビアにお願いします

これは投資? 浪費?


≪特別な日のためのシャンパンは?≫

 「なんとなく」や「いつも美味しいのが飲みたい!」と思って買うシャンパンは浪費かもしれませんが、特別な日のために用意したシャンパンで、それによって自分たちの疲れがとれたり、「明日からもがんばろう!」と思えるのであれば、それは投資にしてもいいでしょう。

 毎日せっせと家計簿をつけている人も多いかもしれませんが、今回ご紹介したお金の使い方ジャッジは、毎日するよりも、むしろ週に1回程度で十分ではないかと思います。

 時間が経っている方が、判断が冷静にしやすくなるからです。買ったその日は「これは投資なの!」と思ってしまいがちですが、後になって「失敗した」とか「買わなくても大丈夫だった」と判断しやすいですよね。

 こうして定期的にレシートをチェックすることによって、どの店でムダ買いしているのかが分かり、その店に行くときは気を引き締めることができるようになります

 どんなときにムダ買いしているのかが分かれば、たとえば、「空腹のときはおやつを買ってしまうから、買い物は食後に行こう」など、行動パターンを変えることもできるでしょう。

 お金がなかなか貯まらない人は、レシートをチェックしてムダ遣いととことん向き合ってみてはいかがでしょうか?(執筆者:吉見 夏実)