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家計管理のコツは「5W2Hとソウレンホウ」

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家計管理のコツは「5W2Hとソウレンホウ」

 みなさんは、「5W2H」という言葉をご存知ですか? 一般的にはビジネスにおいて、物事を計画的に進める際や物事を正確に伝える際に用いられる確認事項のことをあらわす言葉になります。

「5W2H」とは?

 もう少し細かく説明します。

5W…
 When(いつ)
 Who(誰が)
 Where(どこで)
 What(なにを)
 Why(なぜ、どうして)
2H…
 How(どのように)
 How much(いくらで)

 の頭文字を取りまして5W2Hとなります。

 比較的有名なビジネス用語でもありますので、みなさんの勤務先の朝礼や街頭演説などでもよく耳にしたことがある言葉かもしれません。しかしながら、この5W2H意外と家計管理においても関連性が深いと思うのです。なぜかというと、実はこの5W2H要素って、家計簿の管理項目そのものだと思いませんか?

5W2Hの要素は家計簿の管理項目そのもの

 例えば、「今日、私が、近所のスーパーで、子供の下着を、修学旅行があるので、現金500円で購入した」という事柄があれば、その日の家計簿にはものの見事に5W2Hに沿って記録がなされています。

 そして、これが企業であれば当然に、この「使い方」という観点において5W2H基準では会計仕訳が施されて各種財務諸表ができ、その後分析、検証、戦略、を経て効果的な成果へとつなげていきます

 しかしながら、これが家庭の主婦の方に関しては、どうでしょうか?

 一般的には、お勤め先などからの帰宅途中にまずは買い物に立ち寄り、帰宅されてからも夕食の準備や諸々の家事や所要などであっという間に日が暮れてしまいますよね。そして更に小さなお子さんがいる場合などはお子さんのお世話や明日の支度準備の手伝いとまだまだ落ち着ける時間が少なくなる状況に陥ります。

 その結果、家計簿を記録できるのはどうしても、そうした家事全般がひと段落した後になるということでご自身の就寝前ぐらいに…^_^;となってしまうのが今の世の常なのではないでしょうか?

 そう考えてみますと、巷の意見で「お金が思うように増えない、貯まらない」、「家計簿は付けていたけど途中で挫折した」、「家計簿付けてはいるけど、もう、忙しすぎて付けるだけで精一杯!」といった嘆きの声が多いのも、やはり、うなずけるところでもあります。


5W2Hで家計を管理する方法

 じゃあ、どうすればいいのか? ですが、実は先ほどの流れの中にすでにヒントはありまして、「管理目的手法に5W2Hという確認事項があって、それを利用して家計簿で家計管理をしましょう」という流れで構成されています。

 なので、5W2Hの目的である項目の分け方という要素と、次いで家計簿の目的「無駄な出費を抑えて貯蓄を増やす」という要素を併せて抽出すれば、自ずと「我が家の家計状況の把握と効率の良い貯蓄の仕方」が導けるという結論に至ります。

 具体的には以下2ステップで行います。

ステップ1:

 1か月分だけ我が家の家計の5W2Hを把握するために、必ず支払い時のレシートや領収書をもらっておき、日にちごとに分けておきます。(私の場合はそのレシートを毎日帰宅して壁掛け型のお金カレンダー®に入れています)それを、お給料日などの節目の日に基本生活費・住宅関連費・教育費・保険料・その他・一時的支出等の分類項目ごとに集計をします。

※この方法についてはマネカレ企画のお金カレンダー®を参考にしています。

ステップ2:

 集計が出来ましたら今度はその分類の中で以後も必ず毎月出費がいるものといらないものに分けて、毎月支払い必要があるものに関しては「優先的な支払い準備分」として各々の支払日までは使い込まないように別管理をして使えないようにしておきます。


≪筆者はこのように壁掛け型のお金カレンダー®で家計管理しています
毎月の予算を日数で割ってポケットに。毎朝財布のレシートとお金を交換するだけ。≫

 また、他にも車の購入や計画旅行等のように先の利用目的が決まっている将来の必要貯蓄額などがある場合などには、「ゆくゆく必要なお金なのだから」といった考え方で、優先的先取り貯蓄の積立金として自動的に指定貯蓄口座へと引き去りされるような仕組みに変更されておくことがおススメです。

 そうすれば残りのお金は自ずと使用可能な金額がとなりますので、残った金額と実際に使用済みのレシート・領収書額を見つめて、支払ってきた内容が必要だったのか? 必要でなかったのか? の中身チェックを行うことで…今まではわからなかった使途不明金がここではじめて、浮き彫りになってくるというしくみになります!

 更にこうした家計管理ができますと、今のデフレからインフレへの変換時期などであれば、少しずつ残っている貯蓄額をもとに今後の物価上昇などをも予想して投資性の貯蓄に回すのか? 一部は元本確保で置いておくのか? などといったことまでをも想定しながら楽しんでいけるのもまた一興なのでは? と私は思っているのですが(自分の経済予測が当たって時代が思惑通りになると嬉しいですよね!)みなさんは、どうなのでしょうか?

 結果、今までは多忙で時間がなくて、「家計簿が付けられない! 付ける時間が無い! でも、効果的に家計は把握していきたい!」といったような方には超お勧めの方法です。但し、キッチリと把握しておき、過去の使い方も一目瞭然で確認ができる方が良いと思われる方には、5W2H要素を踏まえた上での家計簿記帳管理をお勧め致します。

「ホウレンソウ」より「ソウレンホウ」で家計も上手くいく

 最後にビジネス確認事項「ホウレンソウ」についてですが、これはビジネスにおいて「報告・連絡・相談」をする一連の流れを示した用語でありますが、社内外を問わず頻繁に使用されてスローガン化されているにも関わらず、あまりうまく回っていないなぁ…と感じることが多々ありました事と、これもご家族での家計管理に活用できるなと思いましたのでここに掲げさせていただきました。

 これも誤解が多いのですが、上司も含めてこの「報告・連絡・相談」で物事を流そうと失敗しているのです。実はコレ、ビジネス上は逆なんですね^_^;

 「ソウレンホウ」とでも言いましょうか?「相談・連絡・報告」で回さないと物事っておかしくなるんです!

 例えば、新入社員がいて、班のリーダーに報告する状況にあると仮定します。ホウレンソウで言うと、


●報告→連絡→相談の場合
新人「リーダー、すみません、お客様に商品説明したのですが上手くいきませんでした!」
リーダー「なんで、あれほど研修で練習したじゃない!」
新人「そうなんですが、研修では教えて頂けてない質問もあって…」
リーダー「どんな質問があったの?」
新人「経理の方でしたので会計上の得はあるのか?」とか…
リーダー「そう、それはちょっとあなたには無理ね!」
新人「どうしましょうか?」
リーダー「仕方ないので、私がついていくからアポ取って!!」
新人「はい!」、「電話しましたが、そちらの都合に付き合ってるほど暇じゃないのでもういい! って断られました」

 これが報告・連絡・相談の流れです。

 どうですか? 結果から報告なので連絡が後になっていますよね。そしてその結果、対応相談にはなるのですが、その時にはもう「時すでに遅し」の結果になりやすいのです。

 では、次にソウ・レン・ホウでみてましょう!

●相談→連絡→報告の場合
新人「リーダー、すみません、お客様にアポイントが取れたのですが、どう案内すればいいのでしょうか?」
リーダー「相手はどこのどういう方?」
新人「ハイ、○○商事の経理部長さんで、××さんです。明日の14時訪問します」
リーダー「そう! じゃあ、基本的な説明は研修通りでいいけど、相手が経理に詳しいので会計上もメリットがあるのでということも訴えた方がよさそうね。今から説明するからメモしておきなさい」
新人「ハイ、ありがとうございます。」
新人「リーダー行って来ました! 好感良かったです。会計メリットすごく気に入られています。でも、契約は上に相談するのでもう少し待って下さいって!」
リーダー「そう、よかったじゃない! じゃあ、私の方からもお礼のお電話を入れておくわ」新人「ありがとうございます(^^♪)」
新人「今日、行って来ました。上層部の方も会社にメリットあるので契約しても良いとのことで、契約頂いてきました。」
リーダー「おめでとう! やったわね。お礼のお電話をして一緒に挨拶にいきましょう」

 これが相談→連絡→報告の流れです。成功でも苦情でも相談から入るので状況対策が事前に打てることがわかりますね!

 家計管理でも、管理される主婦の方が独りよがりで「使い方」を決めてしまい、大金の場合などは後にご夫婦で「なんで、相談しないんだ!」、「あなたは日頃から無関心でしょ!」と夫婦喧嘩になることもあると思います。こうしたことにならないためにも、「相談・連絡・報告」のソウレンホウでこれからはいきたいものですね!

 このことが少しでも皆様のお役に立てましたならば幸いでございます。長文、失礼いたしました。(執筆者:中川 透)

《中川 透》
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中川 透

中川 透

少子高齢、長寿化、AIやITの技術革新の台頭などにより、これから先の私たちの生活スタイルは大きく変化していきます。今までの常識が非常識化していくと共に多様化していく私たちのライフスタイルへの適合性にキチンと対応できるFPを目指しながら日々分析や研究等をしています。家計管理や資産形成相談、保障見直し、相続相談などが得意分野です。 <保有資格>:AFP/二級ファイナンシャル・プランニング技能士/トータル・ライフ・コンサルタント(生命保険協会認定FP)/生・損保販売員資格/老後鑑定士 寄稿者にメッセージを送る

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