株投資の基本は「安いところで買って高くなったら売る」ですが、口で言うほど簡単ではないですよね。株投資を難しく感じる要素はたくさんあると思うのですが、株投資初心者の話を聞くとこんなことを仰っていました。

●売り時を見極めるのが難しい…
●買ったり売ったりしている時間がないんです…

 筆者も同感です。株式売買そのものの行為は「買う」と「売る」の2種類なのですが、いつどの時点で売買すれば良いか分析する時間が必要になりますし、どの価格帯で売買すれば良いかを見極めるのは簡単ではありません。

 じゃあ、どうすれば良いの? という疑問ですが、ちょっと思考を変えてみましょう。頻繁に売買をしようと思わず、他の方法で株投資をすれば良いんです。その方法とは、「長期保有型株投資」です。

長期保有に向いているオススメ銘柄

 株を頻繁に売買することで売却益を得られるわけですが、長期保有型の主な目的は「配当」と「優待」。業績が比較的安定した会社ならば、安定した配当と優待が貰えることを期待できますし、銀行にお金を預けるより利益率は断然高くなります。

『銀行にお金を預けるより高利回り』

 この思考で「長期保有型株投資」を始めてみませんか?

 株式銘柄の中には「長期保有特典付き」のものがあります。つまり、1年以上、3年以上と、長期に渡って株式保有することで、通常の優待以外の特典がもらえるんです。長期保有目的ならば、是非とも「長期保有特典付き」の銘柄を狙いたいところです。

 ここで、長期保有特典付きのオススメ銘柄をいくつかご紹介したいと思います。

オーハシテクニカ(7628) 東証1部

 会社概要:自動車部品メーカー。北米や中国だけでなく国内での売上も上昇中。営業増益更新中で、連続増配も期待できるイチオシの会社です。


≪オオハシテクニカHP http://www.ohashi.co.jp/≫

株価:1,561円
最低購入金額:156,100円
権利確定月:3月末日、9月末日
配当:33円
優待内容:100株以上保有で、年2回お米券1枚(540円分)付与。3年以上保有でプラス1枚。(つまり、3年未満の保有で年間2枚、3年以上保有で年間4枚獲得)

 年間で配当金が3,300円、お米券が1,080円分もらえるので、現時点での配当+優待の利回りは2.80%。3年以上保有するなら、3.49%となります。しかも業績上々ですので、長期保有株として申し分ないと思います。

NSD(9759) 東証1部

 会社概要:独立系のソフトを開発する情報サービス大手。営業益好調、利益続伸中。


≪NSD HP http://www.nsd.co.jp/≫

株価:1,827円
最低購入金額:182,700円
権利確定月:3月末日
配当:73.91(創立45年記念配当含む)
優待内容:優待ポイントが付与され、食品や日用雑貨等商品と交換できます。(ポイントは、翌年に繰越することもできます)
100株以上1年未満保有:1,000ポイント
100株以上1年以上保有:1,500ポイント
100株以上3年以上保有:2,000ポイント

 配当だけの利回りは、現時点で4.04%。優待ポイントは1,000ポイント=1,000円とは計算できない(例えば、10,000ポイントで約5,000円のコーヒーメーカーと交換)ので、利回り計算にはあえて算入しません。それでも、配当利回りはかなり高い数字となっています。

 記念配当ありということで、15年3月権利獲得に向けて株価は高値圏に。ですから、今、あわててNSD株を買うのではなく、9月の中間配当権利獲得に向けて仕込み時を探るのがベターでしょう。

SHO-BI(7819) 東証1部

 会社概要:化粧品等のファブレスメーカー会社。キャラクター品に強みがあり、中国市場も開拓中。円安による原価上昇が気になるところ。


≪SHO-BI HP http://www.sho-bi.jp/index.html≫

株価:403円
最低購入金額:40,300円
権利確定月:9月末日
配当:10円
優待内容:300株以上、3年未満保有者は3000円相当の自社商品。3年以上保有で、さらに自社選定商品がもらえます。

 1口40,300円の株を3口(300株)購入すると貰える優待商品。3年未満の保有の場合、配当+優待の総利回りは4.96%となります。約5%の利回りはかなりの高利回り。最低購入金額が約40,000円とかなりのお手頃株となっていますので、株初心者は最初は優待を狙わずにあえて100株だけ購入し、2.48%の配当利回りで運用を始めるのも悪くありません。

長期保有向け銘柄選別のポイント

 上で紹介したのは3社のみ。もちろん、他にも注目したい長期保有向け銘柄があるのですが、銘柄選別時に知っておきたいいくつかのポイントを確認しておきましょう。

 上で紹介した3銘柄の一つの共通点。それは、すべて東証1部上場企業であることです。東証1部への上場、そして上場維持のためには、かなり厳格な基準を満たしている必要があります。その基準にかなった企業だからこそ、長期的に、相対的に信頼できるわけです。

 当然、上場廃止となるケースがないわけではないのですが、それでも新興企業よりは質が高いと言える1部上場企業。長期的に株式を保有するわけですから、少しでも信用度の高い企業を選びたいですよね。

 信用度の高さという観点から見ると、借金がいくらあるかも気になるところ。実は、上で紹介した3社の内、オーハシテクニカ(7628)とNSD(9759)は有利子負債0円。業績好調で借金0円ならば、長期的に安心して保有できる株かなと。

 景気が悪くなった時、有利子負債の利子の返済による業績圧迫がネックになることも。将来、遅かれ早かれ必ず景気後退がやってきます。その時、業績が悪化したとしても保有し続けられる株。その目安の一つが “有利子負債0円” ですから、オーハシテクニカ(7628)やNSD(9759)は特に狙い目だと見ています。

 配当と優待はもちろんのこと、長期的に株を保有しても安心できる銘柄。これを選別基準とし、長期保有型株投資にトライしてみましょう。(執筆者:堀 聖人)