年収300万円の人が積極的な投資をしたいならば元金15万円で、手堅く投資したいなら10万円から投資を始めましょうとお話ししましたが、投資が初めてなら選択肢は2つ。株投資あるいは投資信託で、ということでした。

今回は、10万円を元にどのように株投資を始められるか見ていきたいと思います。

株投資のスタンスを決める

株投資で利益を得るというのが最大の目標になりますが、最初に決めなければならないのが株投資のスタンス。

言い換えると、利益を得る方法を決めることです。

例えば、野球のバッターが立ち位置(スタンス)がしっかり決まっていないとボールをミートするのが困難なのと同様で、株投資のスタンスが決まっていないと、株投資による利益を得ることが困難になります。また、証券口座の選別すら難しくなります。

どのように利益を得たいのか。まずは株投資のスタンスを決めることにしましょう。利益を得る主な方法は3つあります。

1)売却益
2)配当
3)株主優待

これら株投資のスタンスの詳細を詳しく見ていきましょう。

1)売却益

売却益とは、買った株を売ることで得られる利益のことです。

もちろん、売る時の金額が買った時の金額より高いことが絶対条件です。株価が安い時に買い、高くなったら売る。このスタンスで売却益を狙うことになります。以下のチャート画像をご覧ください。


≪キリンHD(2503) 15年1月~3月日足チャート≫

キリンHD(2503)の15年1月~3月日足チャートになります。画像中の緑色の囲みが、15年1月16日の安値1400円。赤色の囲みが、15年3月16日の高値1714円です。1400円の時に100株買い1714円で売ったとしたら…

171,400円-140,000円=31,400円

…という計算になります。(キリンHD株は100株単位での売買となるので、最低購入価格は株価×100となります。また、計算に取引手数料は含めていません。)

あくまでも皮算用ですが、これが売却益の醍醐味です。多くの投資家が狙いにしているように、売却益を狙うことを株投資のスタンスとするのが1つの選択肢です。

2)配当

どの株式にも権利確定日が必ず設定されていますが、権利確定日に株を持っているとあなたの名前が株式名簿に記載され、その株式会社の株主となります。

株主になるとどんなメリットがあるかというと、その一つが配当金を受取れること。この配当金獲得を株投資のスタンスとすることができます。

配当金とは、株主への御礼金のようなものです。配当金を設定していない会社もありますが、配当金を設定している会社の株主になれば、会社が設定した金額を配当として受取れます。先にみたキリンHD(2503)の配当金は2015年4月14日現在で…

15年6月:19円予定
15年12月:19円予定
年間合計38円予定

…となっています。現時点での株価が1642.5円ですから、仮に1642.5円で100株購入し1年間保有。すると、受取れる配当金は3,800円になります。受取れる予定の配当金を購入価格で割り100を掛けると配当利回りを算出できます。やってみましょう。

(3,800円÷164,250円)×100=2.31%

配当利回り2.31%が高いかどうかは、例えば、各証券会社や株関連サイトの「配当利回りランキング」で検索すればすぐに分かります。その他銘柄の配当利回りと比較すると、キリンHDの利回りはとても高いとは言えませんが、銀行に1年定期預金するよりは断然高いです。


≪あおぞら銀行 15年4月のネット定期預金金利 http://www.aozorabank.co.jp/netbranch/kinri/≫

各行の定期預金の中では比較的高い金利となっているあおぞら銀行ですが、それでも0.26%。(50万円以上300万円未満の1年定期。税引き前金利) 配当金は定期預金の利息のようなもので、配当を設定している株式を購入するなら、年に1、2回、配当金を受取れます。

3)株主優待

株投資のスタンスの中で、多くの人が魅力を感じているのが「株主優待」です。先でふれましたが、株主名簿に名前が記載されると受取れる配当金。株主優待が設定されている会社であれば、同時に株主優待も受取れます。

株主優待とは、株主への御礼品です。株主優待の種類は千差万別で、企業によっては高額商品を設定したり、他の企業にはないオリジナル商品を贈呈してくれることも。海外企業ではほとんど見られない株主優待は、日本ならではの特別なサービスと言えます。

どんな株主優待商品があるのか気になりますが、いくつかピックアップしてみましょう。

【イオン(8267)】


≪イオンHP http://www.aeon.info/≫

権利確定月:2月末日・8月末日
株主優待:オーナーズカードを2枚まで発行(100株以上保有で3%OFFカード、500株以上保有で4%OFFカード)
参考記事:イオン株主優待「オーナーズカード」の返金率をアップさせる裏技

【岡谷電機産業(6926)】


≪岡谷電機産業HP  https://www.okayaelec.co.jp/≫

権利確定月:3月末日
株主優待:100株以上保有でおこめ券2枚(880円分) 
参考記事:有効期限がないお得な金券”がもらえる株主優待銘柄3つ

【スター・マイカ(3230) 】


≪スター・マイカHP  http://www.starmica.co.jp/index.php≫

権利確定月:5月末日、11月末日
株主優待:5月末日に100株以上保有でクオカード1,000円分、11月末は2,000円相当の美容・健康・生活関連商品が貰えます。
参考記事:株主優待は3か月前購入がミソ 5月権利確定おすすめ優待銘柄3つ

会社ごとに設定されている優待商品が違うこと、お分かりいただけたと思います。

ここで挙げた3社はごく一部のみ。現在、上場企業の内、株主優待を実施している企業は1,100社を超えると言われています。その中で価値が高いと思える株主優待を獲得することで、それ相応の利益を得ることができます。

まとめ

株投資で利益を得る主な方法は3つありました。

1)売却益
2)配当
3)株主優待

あなたに一番合っている株投資のスタンスはどれでしょうか?

まずは投資スタンスを決めてから実際に売買することが重要です。

もし、売却益を狙って株を買うなら割安な株を探して買いますが、配当や株主優待がなくてもOK。一方で、配当が狙いなら配当利回りが高い株、株主優待が狙いなら魅力的な株主優待が設定されている株を買えば良いわけです。

年収300万円の人向けの投資術。株で始めてみますか?(執筆者:堀 聖人)

年収300万円の人向けの投資術(4)はこちら

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