核家族化で会うことが少ない孫でも、ゴールデンウィーク遊びに来たり、夏休みに会うのを楽しみにしたりしている祖父母の方もいることでしょう。

期待や責任で大変だなと思うことが多い自分の子の時よりも、孫の方がかわいいと言う祖父母もいるそうで、ついつい自分の子どもにしていたよりも孫には甘くなりがち。それをわかっておねだりは祖父母にするというちゃっかりさんもいるようです。

おこづかいについての講演に行くと、よく話題にあがるのが「子どもにお金の使い方をしっかり教えようとしているのに、祖父母が甘やかしてしまう」ということ。

同居や近くに住んで毎日のように会っている人だけでなく、たまにしか会わない孫に対してもどのようにお金を使うか祖父母も考えることが必要になっています。

孫の喜ぶ顔は見たいけど、際限なくあるわけではないお金。お金を通じて大事なことを伝え、父母とも折り合いをつけていけるような孫へのお金のヒント3つです。

1. 買ってあげるものと頻度のルールを作る
(日常的なささやかな額の場合)

お金の使い方が上手になるためには何にどれくらい使うかを決められるようになるのが大切です。普段のおこづかいも何を優先して買うのか、どのくらい使えるのかを意識し、際限なく使わないようにさせましょう。

なので、大した額ではないと思っても、ねだられるまま買い与えるのではなく、一日のおやつ○○円までとか、1シーズンに服を何着までとかあらかじめ決めて、何をどう選ぶかよく考える機会を持てるようにしましょう。

そして、できればその決めたことを子どもの親も了解していればなお良いですね。

2. 習い事にかかるお金を出す
(少し大きな額の場合)

もう少し孫へお金を使ってもいいなと思うなら、習い事の月謝などを出すというのはいかがでしょう。もちろん子どもには祖父母が払っていることを伝えた上で。

熱意や目的を持って始めた習い事でも続けるうちにやる気を失ったり惰性に陥ったりすることもあります。

誰が何のために費用を負担しているか知る機会を持つことで、習い事にもお金がかかっていることを知り、習い事から知識や技術を得られるのは祖父母のおかげと感謝の心を持てるようになります。

3. 孫への贈与を考える
(ある程度まとまった大きな額の場合)

比較的資金に余裕のある祖父母世代から、子・孫世代への資金移動を後押しするために教育資金の贈与信託で税金が優遇されていたり、ジュニアNISAの創設が検討されていたりします。

優遇されるメリットがあることだけでなく、そういう制度を知ること自体も大切。誰でもが利用できるものではないですが、こういう制度を利用することで子どもたちに社会の仕組みや経済の動きについて意識する機会を持つきっかけにしましょう。

いずれにして、その子に対して「誰から」、「何に使うために」、「どれだけの」お金が使われているか、伝えておくのがポイント。これらのことをきちんと伝えることで「感謝の心」を育てたり、何かを手に入れるにはそれと引きかえになるものがあるというトレードオフの考え方を知ったりする機会になります。

おこづかいについては親子間でもお互いの考えを伝え、話合うのが大切です。祖父母も含めて家族みんなで理解しあうために、孫へのお金の使い方についても話し合える関係が大事です。(執筆者:柴田 千青)