株式投資に元本保証はなく、損失するかもしれないと承知していても、現在の金利水準では、預金の一部を株式投資で運用してみようかという気にもなります。

ただリスクは極力避けたいわけで、そのためには株式投資を始める際、ノウハウ本等から予備知識を得ようとします。

そして、PER・PBR・ROE等の株式指標とともに証券用語であるアセットアロケーション・ドルコスト平均法等の知識は習得できるでしょう。

しかし、いくら知識を習得しても、株式をいざ購入する時にプロの投資家のようにはその知識を生かせないものです。

そこで、これから株式投資を始めようとする人が、より簡単で参考になりそうなポイントをいくつか挙げてみたいと思います。

1. まず第1は、許容できるリスクの範囲内での投資であること。
2. つぎに短期的な投資結果に一喜一憂しないこと。
3. 将来値下がりリスクのある銘柄を投資対象からはずすこと。

投資対象としての会社の適否を判断する際には、最低限会社四季報業績および財務内容を確認しておきましょう。

まず業績で確認することは、

(1) 売上高の推移が少なくともジリ貧になっていないこと。
(2) 1株当たり利益と1株当たり配当を見比べ、利益の範囲内で配当を実施しているかどうか。利益以上の配当を続けることは将来財務内容が悪化する要因です。

次に財務内容で確認することは、自己資本比率と利益剰余金・有利子負債です。

(1) 自己資本比率は総資産に占める自己資金の割合ですので高ければ高いほど安心です。
(2) 会社の体力をしめす利益準備金は十分か、有利子負債はその範囲内であるかどうか。優良企業のなかには有利子負債が0に近い会社も結構あります。

最後にリスクに見合う配当利回りがあるかどうかを確認しましょう。

配当利回りとは、購入した株価に対し、1年間でどれだけの配当を受けることができるかを示す数値ですが、安全資産である預金の見返りとしては最低でも年2~3%は確保したいところです。

以上により投資対象をいくつかリストアップし、出来れば複数銘柄でチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

仮に一時的に値下がりしたとしても、損失が発生している間は配当収入、将来値上がりすれば売却をというスタンスであれば、中長期的にはリスクを最小限にとどめることができるはずです。(執筆者:遠藤 力)